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低炭素化実現へ! アップルやマイクロソフトが目指す「真のRE100」とは

マイクロソフトが太陽光発電
からの電力購入を発表

最近まで環境価値調達を主に利用していたマイクロソフトは、今年3月に、データセンター用に315MW分の電力を新規の太陽光発電から購入することを発表した。これは、米国企業で最大規模の太陽光発電契約である。この動きは、2020年までに同社の全データセンターの60%を再エネで賄うという中間目標に向けて、環境価値購入からの移行を示す。

アマゾンやフェイスブックも大規模太陽光発電からの電力調達を積極的に行っている。

再エネ導入や活用に関する研究を行う米ロッキー・マウンテン研究所(RockyMountainInstitute:RMI)のデータによると、2017年、米国企業は2. 83GWに及ぶ再エネの調達契約を結んでいる。

グーグル、アップル、フェイスブックの3社を合わせると半分以上の1.5GWを占める。2018年は7月10日時点で、既に2.83GW分の再エネが調達契約済みであり、マイクロソフトの315MWの太陽光発電調達が含まれている。

■年度別米国企業の再エネ調達量推移

リーディング企業では、RE100向けに大規模(数百MW)の再エネ調達が増加している。
出所:Rocky Mountain Institute 、Business Renewables Center

「真のRE100」に求められるのは
再エネ拡大と化石燃料の消費削減

環境負荷低減に貢献する「真のRE100」を達成するには、「再エネの新増設への投資促進」「再エネ自産自消・地産地消を奨励:電力消費が生じるその現場、または電力消費用の電力が引かれる送配電網に設置されている再エネの使用」そして「グリーン電力からの環境価値と電力の一括調達」という方法が含まれる。

これにより、再エネ市場の拡大だけでなく、既存の化石燃料による火力発電所の新増設を抑制することができるのだ。


文/モベヤン・ジュンコ

SOLAR JOURNAL vol.26(2018年夏号)より転載

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