世界初の「水素電気旅客機」2025年までに試作機飛行予定

シンガポールの企業HESエナジー・システムズが、水素電気で空を飛ぶ旅客機「エレメント・ワン」を発表。航続距離は500〜5,000キロメートルだといい、2025年までの試作機飛行を目指している。

フライトシェアリング企業と提携
新たな空の移動手段に

今秋10月、シンガポールの企業HESエナジー・システムズからゼロ・エミッション・リージョナル旅客機「エレメント・ワン」が発表された。エレメント・ワンとは12年にわたって小型無人飛行機向けの水素推進システムの開発を続けてきた同社の、世界初のリージョナル水素電動旅客機だ。



定員は4人。500〜5000キロメートルの航続距離(水素を気体か液体のどちらかで貯蔵するかによって変わる)の実現を予定している。パートナー会社との技術開発だけでなく、エレメント・ワンをサポートするための新ビジネスモデルの展開にも、HESエナジー・システムズは取り組んでいる。フライトシェアリングサービスを運営するフランスのスタートアップ企業ウイングリーとも提携したのだ。

ウイングリーのエムリック・ド・ワジエCEOは「フランスには450ヶ所の飛行場があるが、その1割しか定期便が飛んでいない。残りの9割をエレメント・ワンなどと協働しフライトシェアリングでつなぐことで、今までの枠組みを変えることができる」と述べる。

HESエナジー・システムズは2025年より前に最初の試作機を飛ばすことを目標にしている。新たな空の移動手段が生まれつつある。


text/Yukinobu Kato

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