『007』最新作に登場予定の車はコレだ! 高性能EV「ラピードE」の魅力とは?
2019/06/20
高級スポーツカーメーカーとして知られるアストンマーティンは、初の電気モデル(EV)となる「ラピードE」の生産バージョンを世界初公開した。この「ラピードE」は、人気映画シリーズ『007』の次回作で、主人公が乗るボンドカーになる予定だ。その魅力に迫る!
長い歴史と最新技術が
ミックスした老舗メーカー!
アストンマーティンは、100年以上の長い歴史を誇るイギリスの高級スポーツカーメーカーだ。レースでも活躍し、ル・マン24時間レースでも華々しい活躍を演じてきた。
また、ジェームズ・ボンドが主役を務めるアクション映画、『007』シリーズでは「DB5」を筆頭に、多くのアストンマーティンが「ボンドカー」として登場している。そして2020年春に公開予定の『007』次回作でボンドカーに選ばれたのは、アストンマーティン初のEV(電気自動車)スポーツクーペとなる「ラピードE」だ。
選ばれた理由として、監督を務める日系アメリカ人のキャリー・フクナガ氏が、環境保全/環境保護活動に力を入れていることが挙げられる。2020年には地球にやさしい、CO2排出ゼロのEVボンドカーが誕生する。ステアリングを握るのはボンド役のダニエル・クレイグ氏だ。ボンドカーには秘密兵器や驚きの仕掛けが施されるだろう。
155台だけが限定生産される「ラピードE」のスペシャルエディションは、リアに2基の電気モーターを搭載し、800Vのエレクトリカルシステムで駆動する。5,600以上のリチウムイオンバッテリー(18650形式の円筒形セル)を搭載し、バッテリー容量は65kWhだ。モーターの最高出力は610ps以上、最大トルクは950Nmで、驚異的な加速を見せるという。
スポーティで上質な雰囲気のインテリア。高性能EVなので250km/hに達すると電子リミッターが作動する。
10インチのデジタルディスプレイを配し、充電状態やエネルギー消費量なども瞬時に分かるようになっている。
新しい燃費基準のWLTPモードで約322km走行できる。急速充電器なら1時間あたり約500kmのレートで充電可。
取材・文/片岡英明
写真/アストンマーティンジャパン
SOLAR JOURNAL vol.29(2019年春号)より転載