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パナソニックがRE100加盟! 2050年までに再エネ100%目指す

8月30日、パナソニックは「RE100」に加盟し、2050年までにグローバル規模で使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えると発表。再生可能エネルギー発電設備の導入や再生可能エネルギー電力の調達を通して、CO2排出ゼロのモノづくりを目指す。

日欧2工場でCO2ゼロ実現
非化石証書、Jクレも活用

2017年6月、パナソニックは環境経営における長期ビジョン「パナソニック環境ビジョン2050」を策定。その中で、持続可能な地球環境の実現に向け、「クリーンエネルギーで安心してくらせる社会の実現」などに取り組むとしている。

この「パナソニック環境ビジョン2050」を受け、2019年2月には日欧2工場において、同社初となるCO2ゼロ工場を実現。

国内のパナソニックエコテクノロジーセンター株式会社では、太陽光発電設備の導入に加え、関西電力「水力ECOプラン」と非化石証書などによる電力調達を実施、化石燃料由来のCO2排出をオフセットするJ-クレジットも活用した。

欧州のパナソニックエナジーベルギー株式会社では、2MWの風力発電システムを導入、調達電力を100%再生可能エネルギー由来とし、化石燃料ボイラーを省エネタイプに更新、同じくCO2排出をオフセットするクレジットも活用している。



使用電力を再エネ100%に
「RE100」加盟で後押し

2050年までにグローバル規模で使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えると発表したパナソニック。CO2ゼロ工場の実現には再生可能エネルギーの活用拡大が不可欠とし、グローバルで再生可能エネルギーの推進を進める「RE100」へ加盟することで、この活用を後押ししたい考えだ。

同社は再生可能エネルギー発電設備の導入や、再生可能エネルギーの外部調達を強化していく。同時に、CO2ゼロモデル工場を世界各地で実現し、地域特性に応じた再生可能エネルギー活用拡大を検討する。今後は、2021年に向けた環境行動計画「グリーンプラン2021」の目標にも、「再生可能エネルギー利用拡大」を掲げる。

パナソニックの「RE100」加盟により、日本国内の再生可能エネルギーによる事業運営の気運がさらに高まることが予想される。

※「RE100」は、2019年8月現在で世界191社が加盟する、事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目指す国際イニシアチブ。日本の製造業では、ソニーや富士通なども加盟している。



DATA

パナソニック株式会社


文/山下幸恵

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