編集部からのお知らせ

環境負荷軽減と持続可能エネルギーを両立する中国の最先端廃棄物発電所

2022年に完成予定の中国・深圳東部廃棄物発電所。発電所とは思えないデザインが目を引く!環境への負荷を減らし持続可能なエネルギーで経済を回す、を実現する最先端の施設だ。

上の写真:© Schmidt Hammer Lassen Architects

中国
深圳東部廃棄物発電所

環境への負荷を減らし持続可能なエネルギーで経済を回す。香港に隣接する中国の経済都市・深圳に計画されている深圳東部廃棄物発電所は、それらを両立すべく計画された施設だ。 

人口2000万人を抱える深圳では、1日当たり1万5,000トンの廃棄物が発生し、廃棄物の量は毎年約7%ずつ増加しているという。同発電所は1日あたり5,000トンの廃棄物を焼却できる能力を持ち、そこから年5億5,000万kWhの電力を作り出す。6万6,000㎡ある屋根は最大4万4,000㎡の太陽光パネルで覆われ、廃棄物処理で生まれる電力の他に、環境に負荷をかけない形での発電も行う。 

切り株のような平らな円柱のデザインも目を引く。箱型をした今までの発電所にはなかった形だ。建築デザインのゴールは、シンプル、クリーン、アイコニック、そして先進の発展を考えさせるにふさわしい指標となること。加えて同発電所は、最新技術を用いたプラントであるだけでなく、環境問題についての住民教育の場としての役割も担う。 

巨大な人口が躍動する中国。2016年に設計され2022年に完成予定の同発電所は、経済から環境へシフトする大国の未来を探っていく。


文/Yukinobu Kato

SOLAR JOURNAL vol.35(2020年秋号)より転載

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 公取委が発電・電力小売を調査、容量市場の競争促進を提言
  2. 千葉県柏市 国内最大規模のEMSを導入して環境未来都市を目指す
  3. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  4. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  5. 【参加受付中!】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  6. 【受付中】9/3(水)開催!注目の系統用蓄電池に特化した、投資家・金融向け「グリーン投資戦略セミナー」...
  7. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  8. 世界の平均気温が史上最高を記録、目の前に迫る温暖化の危機
  9. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  10. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

蓄電池特集号 | ¥0
2025/5/27発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ