編集部からのお知らせ

総額2兆円のグリーン基金、資金配分などの検討始まる。3月にも方針決定、経産省

2020年10月の菅首相の「2050年カーボンニュートラル宣言」以降、脱炭素に向けた動きが加速している。過去に類を見ない総額2兆円の基金創設も、この流れのひとつだ。2月22日から始まった「グリーンイノベーションプロジェクト部会」では、資金配分などの方針案が示された。

脱炭素の技術開発を支える基金
資金配分などの議論スタート

菅首相が昨年12月に明らかにした「グリーンイノベーション基金」は、総額2兆円規模という巨額の環境投資だ。水素や蓄電池、自動車といった分野の民間投資を後押しし、3,000兆円といわれる世界の環境関連の投資資金の呼び込みを狙っている。(参考『政府が2兆円の基金創設で脱炭素技術支援へ。グリーン成長戦略も決定』)

「グリーンイノベーション基金」は令和2年度第3次補正予算に計上され、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に設けられる。技術開発に励む企業に具体的な目標やスケジュールのコミットを求め、野心的な研究を今後10年間支援していく。

この新たな基金の基本方針や資金配分などについて議論したり、基金事業全体を管理・運営するために設置されたのが、経済産業省の「グリーンイノベーションプロジェクト部会」だ。

開発から実装までサポート
3月中に経産省が方針決定へ

2月22日の第1回グリーンイノベーションプロジェクト部会では、昨年12月末の「グリーン成長戦略」の重点14分野において、2030年の目標を設定しプロジェクトを組成していく方向性が示された。プロジェクトの優先度を適切に評価し、予算を割り当てていくとした。

基金は今後10年間にわたり、開発から実証、社会実装に至る全プロセスにおいてプロジェクトを支援する。毎年、同部会がプロジェクトの進捗確認などを行うという。

同部会で議論を進め、3月中には経済産業省が基本方針を決定する。

DATA

第1回 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会


文:山下幸恵(office SOTO)

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 地域の合意形成を伴走支援 再エネ導入の新たなモデルに ~ 宮城県 再生可能エネルギー地域共生促進税条例を施行 ~...
  2. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  3. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  4. 【参加受付中!】2025年1月29日(水)「第32回PVビジネスセミナー」
  5. ハンファジャパンが新製品「Re.RISE-G3」を発売!トークショーにヒロミさんが登壇し一日アンバサダーに就任...
  6. 【産総研】世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発‼ 開発スピードを飛躍的に向上できる...
  7. 瓦屋根を再現したJackery社の太陽光パネルが2024年度グッドデザイン賞を受賞...
  8. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  9. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  10. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ