Looop、家庭の電気・ガス代を節約しながら脱炭素化できる新リースサービスを開始
2021/10/15
一気通貫が強みのLooop
連結できる斬新な蓄電池も開発
2011年、東日本大震災の翌月に創業したLooopは今年で10周年を迎える。これまでに全国で3,000ヶ所、300MWの再生可能エネルギー発電所を手掛けた実績が同社の歴史を物語る。
10月14日の記者発表会では、Looopの中村 創一郎 代表取締役社長みずから新プランに込めた思いを語った。「Looopの強みは、発電所の導入から電力供給や蓄電池に至るあらゆるサービスを一気通貫で行うところにある。FIT制度が始まる前から再生可能エネルギー一筋だ」と発表会の冒頭で話した。
同社の信念は、他社にはない製品開発にも現れている。連結できる蓄電池「エネブロック」は設置後でも簡単に増設できる新しいコンセプトの商品だ。1台の容量は2.4kWhと小型だが、必要に応じて6台まで連結が可能だ。蓄電池本体がコンパクトなため、屋内のデッドスペースにも設置できる。
(出典:株式会社Looop『Looop Solar』(左)と『エネブロック』(右))
低いシステムコストが開発後押し
業界のスタンダードを目指す
『とくするソーラー 蓄電池付きプラン』の開発の背景には、脱炭素に舵を切った政府の方針がある。中でも、今年8月に国土交通省、経済産業省、環境省が公表した、2030年に新築戸建て住宅の6割に太陽光発電設備を導入するというビジョンが強力な追い風になったという。(参考『2030年、新築戸建住宅の6割に太陽光の導入目指す。国交省ら3省|SOLAR JOURNAL』)
Looopのスマートライフ事業部 企画開発課の若林 輝男 課長は『とくするソーラー 蓄電池付きプラン』の名付け親だ。「今回のプランは、Looopが設備のシステムコストを大幅に低減してきたからこそ実現できた。近い将来、業界のスタンダードにしたい。太陽光発電や蓄電池だけでなく、給湯器を含んだゼロ円設置のプランは業界初と自負している」と話す。
FIT買取価格は今後も下落傾向になり、いかに効率よく自家消費を実現するかが問われている。電気代だけでなく、ガス代を含めた光熱費全体を安くできる『とくするソーラー 蓄電池付きプラン』が家庭のコスト低減と脱炭素化をリードする。
DATA
取材・文:山下幸恵(office SOTO)