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いよいよ電力自由化本番 Looopの新電力戦略

環境・エネルギーベンチャーのLooopは電力小売全面自由化にあわせて電力販売サービスに注力する。同社の強みは独自の電力需給システムを構築していること。電力自由化こそ再エネ普及拡大のさらなる契機になる。

10億円規模ではじまる
Looopの新電力元年

2016年4月にいよいよ市場規模17兆円といわれる電力小売全面自由化がはじまる。従来、低圧部門の電力販売は東京電力や関西電力など各地域の電力会社が独占していたが、16年度以降は低圧部門でも購入する電力を選ぶことができるようになる。

小売全面自由化への参入企業は続々と経済産業省に小売電気事業登録を申請し、ライセンスを取得している。Looopも有力な参入企業として注目を集めており、新電力(特定規模電気事業者、PPS)を展開している同社は小売全面自由化にあわせて電力販売サービスに注力する。同社事業本部企画開発部の小嶋祐輔部長は、「今までの取引先はもちろん、さまざまな企業から問い合わせがあり、当初の電力販売売り上げ規模は10億円程度で、それから15億円、20億円と着実に増やしていく見通しです。調達電源には太陽光発電も多いですね」と手ごたえを感じている。

同社は工場や商業施設、オフィスビル、学校など特別高圧、高圧の顧客だけでなく、飲食店などの50kW未満の低圧向け電力も販売していく。同社電力小売サービスは独自の需給管理システムにより適正価格で安定した電力を供給し、従来の電力会社による電気料金より5%以上低減した価格で販売することを目指すという。また、同社は複数の新電力が協力しあって同時同量を達成させるバランシンググループの規模を拡大させて、電力をより安定供給させるために、協力企業を着実に増やしている。

Looop新電力 3つの魅力

❶ 5%以上の電気代削減も見込める!
これまで電力会社から電気を購入していた場合、Looopの新電力に切り替えると、電気料金が5%以上下がることもある。

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➋ 自然エネルギーを積極的に調達
Looopは、太陽光や風力発電などの電気を積極的に購入している。自然エネルギーは不安定な電力と言われているが、同社はユーザーの需要量を予測し、適切に電源を調達することを可能にした。
➌ 安定した電気が届く 調達する電気が不足する場合は、一般電気事業者からバックアップを受けることになっている。そのため、万が一Looopが電気を供給できない場合でも停電することはない。

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