丸紅新電力、三峰川伊那蓄電所の運用開始で電力安定供給に貢献
2024/12/01
丸紅新電力は、2024年10月より長野県伊那市で運転を開始した「三峰川伊那蓄電所」の運用業務を担う。この蓄電所は再生可能エネルギー導入の調整力を提供し、電力安定供給に貢献。丸紅新電力は自社開発の運用アルゴリズムを活用し効率的運用を進める。また、丸紅グループは気候変動問題の解決に向けた取り組みを強化していく。
丸紅新電力株式会社が長野県伊那市に設置された「三峰川伊那蓄電所」の運用業務を担うことを発表した。蓄電所は2024年10月に運転を開始しており、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの発電量変動を調整する重要な役割を果たす。本プロジェクトは、丸紅グループが掲げる気候変動長期ビジョンと「GC2024」グリーン戦略の一環である。調整力の確保と電力安定供給に向けた取り組みは、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な一歩といえる。丸紅新電力の先進的な運用アルゴリズムの活用も注目され、今後の展開に期待が高まっている。
以下、丸紅新電力のプレスリリースより。
三峰川伊那蓄電所の竣工に関するお知らせ|丸紅新電力株式会社のプレスリリース
ー電力系統の安定化に向けて―
丸紅新電力
2024年11月18日 10時00分
丸紅新電力株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 須田 彰、以下「丸紅新電力」)は、長野県伊那市にて2024年10月より運転を開始した「丸紅株式会社 三峰川伊那蓄電所」(以下「本蓄電所」)について、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)が11月8日に執り行った竣工式に出席しました。丸紅新電力は、今後本蓄電所の運用業務を担います。2050年のカーボンニュートラル社会の実現に向けて、太陽光や風力といった、気象条件により大きく発電量が変動する再エネ電源の導入を進めるためには、電力系統の需給バランスを保つ調整力の確保が必須となっています。こうしたなかで、丸紅は調整力の普及に貢献すべく、系統用蓄電所を長野県伊那市に設置いたしました。蓄電所の運転開始後は丸紅新電力にて蓄電所の最適運用を実施し、創出した調整力を各種電力市場(卸電力市場、需給調整市場、容量市場)に供出することで、電力の安定供給に貢献してまいります。なお、丸紅新電力はこの度自社開発した系統用蓄電池の最適運用アルゴリズムを本蓄電所の運用に活用いたします。
丸紅グループは、2021年3月に気候変動長期ビジョンを策定、中期経営戦略「GC2024」ではグリーン戦略を企業価値向上に向けた基本方針の一つと位置付けています。この度の系統用蓄電事業を今後さらに拡大することで気候変動問題の解決にも貢献してまいります。
蓄電所 外観
蓄電所の概要
名称:三峰川伊那蓄電所
設置場所:長野県伊那市
定格出力:2MW
定格容量:8MWh
メーカー/電池種類:株式会社パワーエックス製/リチウムイオン電池
EPC:ニシム電子工業株式会社
企業情報
社名:丸紅新電力株式会社
代表:代表取締役 須田 彰
所在地:東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅ビル
事業内容:電気の売買事業およびその代理、代行、仲介
会社ホームページ:https://denki.marubeni.co.jp/
お問い合わせ
丸紅新電力株式会社
アグリゲーション事業部
TEL:03-3282-2350(代表)
E-mail: aggregation@denki.marubeni.co.jp
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000051303.html
丸紅新電力、脱炭素社会への取り組み
三峰川伊那蓄電所の稼働と運用開始は、2050年カーボンニュートラル目標に向けた具体的な進展を示している。丸紅新電力は独自の運用アルゴリズムを活用し、需給調整市場や容量市場における調整力の供出を通じて、電力の安定供給に貢献している。丸紅グループが掲げるグリーン戦略は、環境課題の解決と企業価値の向上を同時に目指すものであり、本プロジェクトはその象徴的な取り組みといえる。編集部としても、丸紅新電力が今後どのように蓄電事業を拡大し、脱炭素社会への貢献を深めていくのか、引き続き注目していきたい所存である。