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ソーラーエッジが製品ラインナップを拡充。自家消費・リパワリングへの対応強化

パワーコンディショナの世界大手・ソーラーエッジが、「スマートエネルギーWeek 春 2022」で、産業用・住宅用の新型オプティマイザ、そしてリパワリングに適した新型のパワコンなどをお披露目。注目製品の特長について、同社の担当者に聞いた。

M12ウエハ採用モジュールに対応
産業用オプティマイザ「P750」

大型のM12ウエハを採用した太陽電池モジュールには、650Wを超えるものも登場していますが、新しくリリースした産業用パワーオプティマイザ「P750」は、750Wまで対応できるのが特徴です。これまでの最大が産業用で14.1Aまでで、 M10ウエハ採用モジュールに対してぎりぎりの対応でした。「P750」は20Aまでに、M12ウエハを使ったモジュールに対応できるようになりました。通常、当社の産業用パワーオプティマイザは2枚に1台を付ける構成ですが、「P750」はパネル1枚に対して1台の接続です。

またソーラーエッジのシステムでは、オプティマイザがモジュールに対応すれば、 単相でも三相でもパワコンを選びません。 これまでのルール通りに接続でき、非常にフレキシブルです。用途やアプリケーションによって「単相が欲しい」「三相の210Vが必要」「440V」といったようにニーズが異なりますが、どのパワコンでもOKというのが、P750のもう1つの大きな利点です。

入力電流と安全性が向上
住宅用「S440・S500」

これまでのパワーオプティマイザはPシリーズでしたが、住宅用で、新たに入力電流を高めた「Sシリーズ」をリリースしました。対応電流はそれぞれ「S440」は14.5A、「S500」は15A。M10モジュールであれば十分に対応できます。

Sシリーズは、コネクタでの発熱を感知できる「センス・コネクト」という機能を備えています。アーク放電の多くはコネクタの嵌合(かんごう)不良によって引き起こされます。従来の住宅用パワーオプティマイザは出力ケーブルが2本とも長かったのですが、1本を長く、そしてもう1本を短くすることで、コネクタ接続部の発熱を感知しやすくしました。コネクタの異常は遠隔監視システムでモニタリングでき、発熱が始まっていることを把握して、出火に至る前に防げます。

リパワリングに適した
三相パワコン「SE17.5K-JPI」

三相パワコンにはトランスが必要でしたが、日本用の三相パワーコンディショナ「SE17.5K-JPI」は、210Vで低圧の210・200V系統にトランスなしで接続できます。定格出力は17.5kWですが、簡単な設定で16.5kWに有効電力を落とせます。そうすると3台で49.5kW。低圧の太陽光発電所にピッタリです。

210Vのセントラルパワコンが稼働している太陽光発電所は多いと思います。「SE17.5K」であれば、そのまま置き換えられます。さらに言えば、9.9kW三相のパワコンを使用している発電所も多数あると思います。こちらの置き換えにも適しています。

固定価格買取制度(FIT)の20年間だけ考えても、必ず1度はパワコンの交換や大規模改修が必要となります。変換効率などにすぐれた新型のパワコンに、早めに切り替えていただければ、残りの収益性が高められますので、運転開始から10年を待たず、早めに交換していただくことをオススメしています。

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