製品・サービス

高効率N型の最先端「ABCモジュール」。AIKOが日本向けラインナップを拡充

シリコン系単結晶の究極技術、ABC(All Back Contact)で世界をリードするAIKO。唯一無二のポテンシャルを秘めたABCモジュールは、日本のPV市場にどんなインパクトをもたらすのか?

<目次>
1. 世界随一のセルメーカー モジュール販売を本格化
2. 次世代PV製品を導く 究極技術「ABC」とは? 
3. 4種のシリーズ展開で 多様なニーズに対応 
4. 国内体制を拡充し 脱炭素社会に貢献

 

世界随一のセルメーカー
モジュール販売を本格化

究極のN型モジュールとも評される「ABCモジュール」が、いよいよ日本市場でも本格展開される。世界で唯一、N型ABCモジュールを製造・販売するAIKOが、日本市場のニーズに合わせて商品ラインナップを拡充することを発表した。

AIKOは、多くのモジュールメーカーにセルを供給してきたセルメーカーとして知られるが、近年は自らモジュールの生産も行い、トータルサプライヤーとして存在感を高めている。現在、同社のセル・モジュール累計出荷量は120GWを超え、中国・欧州・オーストラリアなど各国市場で大きくシェアを伸ばしている。

TOPConを凌駕する圧倒的な高性能

●高出力
1757サイズ:470W+
1762サイズ:485W+
2382サイズ:660W+

●高収益
遮蔽改善機能
優れた温度係数
低い劣化率

●高信頼性
優れたクラック耐性
高温抑制性能

 

次世代PV製品を導く
究極技術「ABC」とは?

同社は、2017年に世界で初めて管状PERCセルの量産化に成功するなど、業界スタンダードとなるセルを開発し続けており、TOPConセルの生産にも力を注いできた。ABCモジュールは、そんなAIKOの技術力が結実した「N型オールバックコンタクト(ABC)セル」から成る最先端のN型モジュールだ。

ABCモジュールの変換効率は最大で24%を超え、量産品としては世界トップの水準を誇る。同じサイズのモジュールなら、他を凌ぐ高出力を得ることができる。また、クラック耐性が高く、ホットスポットが生じにくいなど、信頼性・安全性にも優れている。加えて、パネルの一部に影がかかっても出力の低下が少なく、温度係数も秀逸だ。劣化率は、低いとされるTOPConモジュールよりも低いので、事業期間全体を通して、より高い収益を得ることが可能になるという。

下のグラフは、AIKOが中国広東省で実施したTOPConモジュールとの比較検証の結果(11月15日から11月19日までの5日間)。そこは、樹木による影がかかる環境にあるが、ABCモジュールはTOPConモジュールより局部遮蔽の影響が少なく、検証期間平均で12.04%の発電量アップが確認されている。さらに、第三者機関(TUV-NORD)によるセル1枚が完全遮蔽された場合の比較テストでは、30%もの発電量アップが認められたということだ。

パネルに影がかかる環境での発電量比較


モジュールタイプ:ABC両面 VS TOPCon両面
案件場所:中国廣東省湛江/データ収集期間:5日 出典:AIKO

 

4種のシリーズ展開で
多様なニーズに対応

ABCモジュールの新ラインナップは、用途に応じた4つのシリーズで構成される。

住宅用の「ネオスター」シリーズには、バックシートタイプに加えて、両面ガラスのオールブラックタイプも登場した。同タイプではオプションとして製品保証を従来の15年から25年に延長することが可能となる(出力保証は軽量モジュール(25年)を除き、共通30年)。

工場・倉庫や商業施設向けの産業用「コメット」シリーズは、いっそうの高出力化などにより、自家消費においても早期の投資回収が可能なものとなっている。

地上設置向けには、両面発電仕様の「ステラ」シリーズがラインナップする。裏面の発電量も大きいので、低いLCOEと相まって、大幅な収益アップを期待できるものだ。

そして、このほど加えられたのが、軽量タイプの「ネビュラ」シリーズ。1㎡あたりの重量が5kg以下と他シリーズの半分にも満たないので、耐荷重の低い古い建物や垂直な壁面にも、安心して設置することができる。また、他社の軽量モジュールとは異なり、フレームがついているため、通常の太陽光パネルの架台で設置することも可能になっている。

国内体制を拡充し
脱炭素社会に貢献

AIKOは、昨年4月に日本法人を設立し、日本での活動強化を図っている。国内企業とのパートナーシップ構築にも努めており、アフターサービスにも万全を期している。

カーボンニュートラルに向けて大きな転換点に立つ我が国の太陽光発電業界にとって、「高効率」「高信頼性」「高収益」のABCモジュールは、まさに待ち望まれていたものだ。AIKOがこの先、日本市場でどんな役割を果たしていくことになるのか、関心は尽きない。

 

問い合わせ


Aiko Energy Japan株式会社
東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー22階
TEL:03-3528-8590
E-mail:japanoffice@aikosolar.com


取材・文:廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.49(2024年春号)より転載

Sponsored by Aiko Energy Japan株式会社

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】2024年10月25日(金)「第31回PVビジネスセミナー」
  2. N型「ABCモジュール」が、さらに進化! フルスクリーン化で、圧倒的な高性能を実現...
  3. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  4. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  5. 【環境省】脱炭素先行地域に9地域を追加選定。全国82地域に
  6. 銅線ケーブルの盗難を未然に防ぐ、ファーウェイの自立給電無線監視ソリューション...
  7. 積雪・砂埃・雨水だって問題なし!フレームによる段差がないフルスクリーンモジュール...
  8. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  9. 11/29(金) 東京・浜松町で開催! パネル洗浄とO&Mの最前線が分かるPV特別セミナー...
  10. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.50 | ¥0
2024/07/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ