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N型「ABCモジュール」が、さらに進化! フルスクリーン化で、圧倒的な高性能を実現

「高出力」「高収益性」「高信頼性」で、N型の最先端をゆくABCモジュール。圧倒的な遮蔽改善機能に加え、バスバーリボン隠しと重ね熔接により、さらに進化した新製品が登場する。

影の影響が少なく
実発電量に大きな違い

本誌前号でも紹介し、大きな反響のあったAIKOのN型「ABC(AllBackContact)モジュール」。昨年来、モジュールメーカーの多くがP型からN型へのシフトを進めているが、同じN型のなかでもABCモジュールの性能は群を抜いている。AIKOによると、N型で一般的な「TOPConモジュール」との比較検証でも、その違いは明らかだという。

今回は、ABCモジュールがもつ数ある優位性のうち、遮蔽改善機能(影の影響の少なさ)について深掘りしてみたい。

事例①は、同じ屋根上に並べたABCモジュールとTOPConモジュールそれぞれに、煙突に見立てた遮蔽物を設置して発電量の違いを検証しているところ。その結果、検証期間中(2023年11月22日〜12月12日の21日間)の累計発電量はABCモジュールの方が50・72%も多かった(AIKOによる検証)。

一般にTOPConでは、モジュールの一部に影がかかると、そのモジュール内の同じサブストリングに繋がれた同列のセルがすべて影響を受けて、大きく発電量を落としてしまう。一方、ABCはセル単位で最適化を図っているので、同列のセルに影がかかっても、その影響が列全体に及ぶことはない。そのため、このケースのようにモジュールを構成するすべての列に影がかかる場合には、TOPConとABCの発電量に大きな違いが生じてくるのだ。

そもそもABCモジュールは、TOPConモジュールに比べて変換効率が高く、kWあたりの発電量で優っている。そのことは事例②からもよく分かる。これは石川県に設置されたカーポートでの比較だが、ABCモジュールの累計発電量はTOPConモジュールより33%も多かった。影がかかる場所であれば、その差はさらに大きくなるというわけだ。

なお、AIKOではカーポート向けのラインナップを拡充させており、次に紹介する次世代モデルでは、2枚で5mというカーポートに最適なサイズのモジュールも用意される。

ABCモジュールの強み1
発電量が多く、影の影響を受けにくい

ABCモジュールvsTOPConモジュール

 

「バスバーリボン隠し」と「重ね熔接」で
受光面積の拡大に成功

AIKOは先頃、上海での国際太陽光発電とスマートエネルギー展覧会(SNEC)において、次世代型のABCモジュールを発表した。それは、単に性能を高めたというものではなく、これまでとはまったく異なる革新的な技術を実装したものとなっている。

その1つが、「バスバーリボン隠し」という技術だ。従来のパネル受光面に見える各セルストリングの電流を集約するためのバスバーリボンを、特殊な工法でセルの裏面側に隠すことで、これまでのバスバーリボン部分をセルの受光面積として利用することを実現し、パネル全体の発電量をさらにアップさせることができるようになった。

もう1つの大きな特長が、セルとセルの連結にAIKO独自の「重ね熔接」を採用していることだ。この熔接のお陰で、各セル間の隙間も完全になくなり、受光面積はいっそう拡大した。

これらの技術により、次世代型ABCモジュールは、スペースロスのない高効率のフルスクリーン受光と、発電量のさらなるアップを実現した。変換効率についても、現行型が平均24%であるのに対し、次世代型は最大25・2%と業界最高水準を更新するものとなっている。

ABCモジュールの強み2
次世代型フルスクリーンABCモジュール

多様なラインナップで
顧客の課題解決をサポート

フルスクリーン化した次世代型ABCモジュールは、日本では2024年末に供給開始となる見通しだ。現行製品同様に、オールブラックの住宅用「ネオスター」、工場・施設に最適な産業用「コメット」、両面発電タイプの「ステラ」の各タイプが揃う。

いずれも、いちだんと高出力になったばかりでなく、より軽量になり、温度係数もさらに改善されたという。こうした進化により、収益性や信頼性はますますアップし、その優位は揺るぎないものになろうとしている。そこには、セルメーカーとして、多くのモジュールメーカーにセルを供給し続けてきたAIKOならではのバックボーンがある。同社は、これら新製品をとおして、日本の太陽光発電のポテンシャルを引き上げ、ゼロ・カーボン社会の実現に貢献していきたい考えだ。

 

問い合わせ先


Aiko Energy Japan株式会社
東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー22 階
Tel:03-3528-8590


取材・文/廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.50(2024年夏号) より転載

Sponsored by Aiko Energy Japan株式会社

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