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どうなる、2017年度のFIT価格! 入札制度って?

4月1日に改正FIT法が施行された。再エネの長期安定電源化に向けて生まれ変わった新制度のもと、FIT価格はどう変わっていくのか? 2017年度のFIT価格案を整理した。

事業の予見性が向上
3年先まで価格を示す

法改正を受けて、2017年度のFIT価格表が様変わりする。これまで年度ごとに決められていた買取(調達)価格が、3年度分まとめて設定されることとなり(産業用太陽光と小規模風力は除く)、事業の予見性が大幅に高まった。大規模太陽光については、「入札」という新たな仕組みも導入される。

1月31日現在、経産省の審議会が取りまとめた「2017年度以降のFIT調達価格案」がパブリックコメントにかけられている。ここに示された価格案通りに最終決定されるとみて、ほぼ間違いないだろう。

以下、その内容を詳述する。

<住宅用太陽光>
2019年にはFIT価格を家庭用電気料金水準に!

一般的な住宅用太陽光(10kW未満)の2017年度FIT価格は、2016年度から3円減の28円(出力制御対応機器設置義務なし)/ 30円(出力制御対応機器設置義務あり)となる。その後は、2018年度、2019年度と、さらに2円ずつ下がっていく。ここには、FIT価格引き下げの計画を明示することでコスト低減を促していく狙いがある。

経産省としては、2019年度の段階で、FIT価格を家庭用電気料金水準にもっていきたい考えだ。ダブル発電(エネファームなどの自家発電設備との併設)の住宅用太陽光については、発電量の押し上げ効果があるとされ、現在は一般的な住宅用太陽光(シングル発電)よりも安い価格が設定されている。

しかし今回、シングル発電のFIT価格が家庭用電気料金と同額になった段階で、ダブル発電の区分は撤廃するものとされた。この方針に基づき、2017年度と2018年度のダブル発電FIT価格は、2016年度価格のまま据え置く。そして、2019年度に1円下げ、シングル発電と同価格にすることとなった。

<産業用太陽光>

産業用太陽光は3円下落  2017年度「21円」

産業用太陽光( 10kW以上)については、2000kW(2MW)を境にまったく異なる扱いを受ける。まず、「10kW以上2000kW(未満)」に対しては、これまで同様に次年度のみの価格が示され、2017年度は2016年度より3円安い21円とされた。そして、「2000 kW(2MW)以上」のFIT価格については、新たに導入される入札制度によって決められることとなった。

平成29年度以降の調達価格及び調達期間(案)
※2,000kW以上は入札によって調達価格が決定、調達期間は2,000kW未満と同様に20年間

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