東北電力、家庭向けCO2フリー電力を供給! 東北6県と新潟で
2020/11/05
家庭からでるCO2排出量は、日本全体の約15%を占める。東北電力が、家庭のCO2排出を減らすために新たなプロジェクトを行っている。環境保全を経営の重要課題に据える同社の取り組みとは?
家庭向けCO2フリープラン登場
「ecoでんきプレミアム」
東北電力株式会社による「東北電力 エコなくらしプロジェクト」は、CO2排出量の削減や環境負荷の低減につながるアクションだ。家庭向けCO2フリー電力プランを含む3つのアクションを行っている。10月から、東北6県と新潟県内の家庭向けにサービスを始めた。
1つ目のアクションは、家庭向けの再エネ100%電力プラン「ecoでんきプレミアム」の提供。「ecoでんきプレミアム」とは、電気料金にCO2フリー価値分の料金を上乗せすることで、水力発電所や地熱発電所に由来する電気を供給するプランだ。使用電力量1kWhあたり3.30円(税込)が上乗せされる。
「ecoでんきプレミアム」に加入すると、電気使用のCO2排出量がゼロである証明書が発行される。また、再生可能エネルギー発電所のツアーなど4つの加入特典が用意されており、電気料金の一部は環境保全活動や地元企業の支援に活用される。
WEBサービスでポイント付与
東北の復興にもつながる
2つ目のアクションは、電気の検針票や使用量明細をインターネット上で確認できるサービス。これは2021年4月から順次進められる予定だ。東北電力のWEBサービス「よりそうeネット」のほか、事前申込不要の専用サイトで確認できる。
3つ目は、ヒートポンプ機器の導入サポートだ。深夜電力を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式給湯器やIHクッキングヒーター、東北電力が推奨するヒートポンプエアコンが対象。条件を満たせば「よりそうeネット」の10,000ポイントが抽選で当たる。
「よりそうeネット」とは、東北電力の家庭向けWEBサービスで、登録料・年会費無料で使用できる。インターネット上で電気料金が確認できるほか、電力プランの変更や各種手続きもできる。利用に応じてポイントも付き、たまったポイントは東北地域の復興・支援につながる地元産品などに交換できる。
DATA
文:山下幸恵(office SOTO)