発電効率が30%以上アップする「二軸追尾式架台」の秘密とは?
2018/04/03
優れたメンテナンス性
傾斜地にも設置できる
一般に二軸追尾式架台は、固定式架台より多くの導入コストがかかるが、iPV Trackerは従来型(油圧式等)の二軸追尾式架台よりもシンプルな構造であり、比較的ローコストでの導入が可能となっている。
それでも固定式架台よりは高価だが、前述の通り30~40%も発電効率が上がるのであれば、事業性は格段に向上する。FIT買取期間(20年間)をトータルに考えれば、費用対効果が極めて高いシステムであることは間違いない。
可動するシステムであるためメンテナンス性も気になるところだが、従来型の二軸追尾式と比べてメンテナンスコストは5分の1以下で済むとのこと。ワイヤーやバネなどのパーツは汎用性の高いもので構成されており、大半がホームセンターでも入手可能なものなので、万一のトラブルにも迅速に対応することができるという。
架台の動きは、パソコンやスマートフォンでの遠隔操作にも対応する。
さまざまな土地に設置可能であることも、iPV Trackerの大きな魅力だ。平坦な土地だけでなく、傾斜地であっても大丈夫。土地の形状や地盤の強度に合わせて、コンクリート基礎・H鋼杭・スクリュー杭など、最適な基礎工法を選ぶことができる。
H鋼基礎をスクリュー杭で固定
傾斜地にも対応するH鋼杭工法
希望に応じてコンクリート基礎にすることも
また、iPV Trackerには、ほとんどどんな太陽光パネルでも搭載可能だ。例えば、iPV Trackerに両面発電モジュールを搭載すれば、発電効率はさらに大きく向上する。低圧からメガソーラーまで、トッパーサンのiPV Trackerへの期待は高まるばかりだ。
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取材・文・撮影/廣町公則