編集部からのお知らせ

10万円以下で始める「農業クラウドサービス」

ますます広がりを見せる農業でのIT活用。なかでも、安価で簡単に導入できるということで利用者を増やしているのが、「みどりクラウド」。センサーボックスを設置するだけで、計測データの収集蓄積が可能にする、温室内環境隔離モニタリングシステムだ。

データの収集蓄積で
生産技術向上へ

生産工程における改善点の明確化を支援する、農業クラウドの導入が広まっている。なかでも、導入が容易な「みどりクラウド」は、全国で220台(2016年3月31日時点)が稼働中だ。設置するだけで、圃場の環境データを2分ごとに記録し、搭載カメラによって設備の動作状況や植物の定点観測も可能だ。数字データには現れない気づきが得られ、栽培状況をより正確に把握ができる。使いやすく、わかりやすく、安価な価格設定が最大の特長で、10万円以下で始められるのが嬉しい(初期費用8万9000円(3G版)、月額通信費980円)。現場のことを考えて、新たにガラケーの対応にも乗り出したという。

蓄積したデータは、複数同時にグラフ化し、過去の記録や他の圃場との違いなどをひと目で一覧することができる。また、ユーザーコミュニティで情報を共有し、議論をすることができるようになった。これにより一層、モニタリングデータが、生産技術向上におけるコミュニケーションツールとして活躍するだろう。

AJ_ABJ20160818_13

センサーを搭載したみどりボックス(写真)をハウスの中に置くだけで、温・湿度や日射量、土壌水分度、ハウス内の静止画など、環境を確認できるようになる。


株式会社セラク 公式サイト


取材・文/小高朋子

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 仙台市、新築建築物への太陽光設置義務化の制度案を公表 東北では初導入...
  2. 【資源エネルギー庁】再エネ特措法に基づく現地調査を今月から実施
  3. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  4. 【環境省】脱炭素先行地域に7提案を追加選定、全国40道府県88提案に
  5. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  6. 太陽光発電協会、新春交流会を開催。「2040年22~29%、2050年400GW」に向けて...
  7. 家庭用蓄電池の定額利用サービス 2040年にかけての市場が大幅に拡大
  8. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  9. 【PVビジネスセミナーレポート】第7次エネルギー基本計画の論点は?
  10. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ