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【スマートエネルギーWeek秋2023 直前企画①】最新の発電量予測とソーラーシェアリング、韓国の注目企業をチェック!

9月13〜15日に幕張メッセで開催の「PV EXPO【秋】~第17回【国際】太陽光発電展~」には、韓国の再生可能エネルギー関連ソリューションが展示される。必ずチェックしておきたい注目企業「韓国電力情報」「HSソーラーエナジー」の2社を紹介する。

注目企業Part1:韓国電力情報
AIによる発電量予測が強み

(韓国電力情報の総合気象環境測定伝送機器。提供:韓国電力情報)

韓国電力情報(HanKook Electric Power Information Co.)は、仮想発電所(VPP)を運営するための取引プラットフォームの開発において、早くから韓国市場をリードしてきた。太陽光の発電量予測、負荷パターンの分析、蓄電システムの状態監視など、多様なAIソリューションを基盤にプラットフォームのモニタリング、分析、制御を行っている。また、電力卸市場や環境価値などの取引もサポートしている。

(太陽光発電設備に設置された総合気象環境測定伝送機器。提供:韓国電力情報)

同社の「総合気象環境測定伝送機器」は、発電量を予測するための環境データをリアルタイムで測定・伝送できる。AIを活用するため、発電量の予測性能を飛躍的に高めることが可能で、VPPにおける太陽光発電所の制御にも活用できる。

また、独自のアルゴリズムを用いた需要家の負荷パターンの分析や、蓄電システム内のセルの異常を早期に発見できる状態監視ソリューションも提供している。これらの製品は9月13〜15日に幕張メッセで開催の「PV EXPO【秋】~第17回【国際】太陽光発電展~」に展示されるため、気になる人はブース担当者のチャン・ビョンフン氏に尋ねてみよう。

韓国電力情報株式会社(HanKook Electric Power Information Co.)
【出展ブース:展示ホール6、E11-48】

ブース担当者:チャン・ビョンフン社長

 

注目企業Part2:HSソーラーエネルギー
メガソーラー級水上太陽光の実績も

(HSソーラーエネルギーの営農型太陽光発電システム。提供:HSソーラーエネルギー)

営農型太陽光発電システムに力を入れるHSソーラーエネルギーは、自然と共存できる太陽光発電システムを目指して、農業との共存に最適化された設計や施工に取り組んでいる。同社は2018年、100kW級の農業型太陽光発電システムの実証をスタートし、水上太陽光発電システムでは、韓国国内でメガソーラー規模の施工実績をもつ。子会社のトップ電気安全技術を通じてメンテナンスまで幅広く対応するのが強みだ。

同社の営農型太陽光発電システムは、太陽光モジュールを設置しても既存面積の85%以上を農地として活用できるため、営農型太陽光発電の課題である運営費用の削減や農業経営の改善に大きく役立つ。強風やひょう、極端な気温など過酷な気象条件に耐えられるように設計されており、安全・安心な農業経営が可能だ。

(HSソーラーエネルギーの水上太陽光発電システム2.2MWが設置された鎮川ファサン貯水池。提供:HSソーラーエネルギー)

また、同社の水上太陽光発電システムは、隣接する太陽光モジュールの影によって日射が遮られるという課題を解決する。モジュールに影が発生すると発電効率が低下するが、同社のシステムでは影の発生を抑えるため発電効率の低下を防止できる。太陽光パネル上に太陽光が入射されない領域が発生することが抑制される。 水上設置型の太陽光発電システムは、今後、日本国内でも拡大が期待されている。これらのシステムは「PV EXPO【秋】~第17回【国際】太陽光発電展~」展示される予定のため、ブースでは担当者のソン・ヒョックン氏にぜひ声をかけてほしい。

株式会社HSソーラーエナジー(HS Solar Energy)
【出展ブース:展示ホール6、E12-45】

ブース担当者:ソン・ヒョックン氏

 


文:山下幸恵(office SOTO)

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