業界ニュース

世界が注目するサングロウのグローバルサミット。最新の講演内容を紹介!

サングロウが中国・合肥市の本社で開催したエネルギーの祭典「グローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024」では、カーボンニュートラル向けた最新情報についての講演が行われた。サミットでの講演のエッセンスをお届けする。

(サミットはサングロウの中国・合肥市の本社で開催された。出典:サングロウ)

太陽光から蓄電池、水素まで
脱炭素化に欠かせない5つの領域

(サングロウのグローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024には、世界中から300社以上が集まった。出典:サングロウ)

「サングロウは創業以来、27年にわたって、太陽光発電、風力発電、電気自動車(EV)、蓄電池、グリーン水素という5つの領域に力を注いできました。常にお客様の声を聞きながら、進化し続けたいと考えています」。サングロウの創業者である曹仁賢氏は、「グローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024」の開催に先立って力強く挨拶した。

グローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024は、サングロウが中国・合肥市の本社で開催したエネルギーの一大祭典だ。世界40ヶ国から300社以上のパートナーが、カーボンニュートラルの実現に向けた最新情報を得るために集まった。

サングロウが注力している5つの領域は、カーボンニュートラルを実現するのに不可欠なものだ。太陽光や風力発電の電気を有効活用するには、蓄電と放電という両方の機能を備えたEVや蓄電池が欠かせない。さらに、余った再エネの電気で水素を作ることができれば、運搬や貯蔵がしやすくなり、再エネの有効活用がさらに促進される。

世界のシンクタンクが課題を指摘
バリューチェーンの拡充が急務

(サングロウのグローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024で公演するブルームバーグNEFのスス・タン氏。出典:サングロウ)

サミットでは、ブルームバーグNEFやS&Pグローバルといったシンクタンクが、カーボンニュートラルを目指すにあたっての現状、課題、それを乗り越えるために必要なファクターについて講演した。

太陽光発電や風力発電の発電量の変動をカバーするためには、蓄電池やグリーン水素として再エネ電気を活用することがトレンドになること、そうしたエネルギーリソースを普及させるにはバリューチェーンの拡大が重要であることなどが指摘された。

(サングロウのグローバル・リニューアブル・エナジー・サミット2024で公演するS&Pグローバルのサム・ウィルキンソン氏。出典:サングロウ)

インフラ拡大の要請に応える
世界のエネルギー転換をリード

そうした講演内容を踏まえて、サングロウの副社長であり、太陽光発電と蓄電池部門の責任者であるジャック・グー氏は「昨年のCOP28では、再生可能エネルギーの導入量を3倍にする必要性が強く訴えられました。太陽光と風力の増加を支えるのが、蓄電池とグリーン水素です」と強調した。

「今後は、EVが増えることによって、電気の需要が増大するため、それらを支えるインフラが不可欠です。サングロウの合肥工場では、蓄電池システムの生産能力を、当初の55GWhから100GWhに増強する予定です。カーボンニュートラルに向けた世界のエネルギー転換をリードしていきます」と講演をしめくくると、会場から拍手が巻き起こった。


取材・文:山下幸恵(office SOTO)

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【産総研】世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発‼ 開発スピードを飛躍的に向上できる...
  2. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  3. ドイツの再エネを襲った「暗い凪(なぎ)」の威力と世界が進める「柔軟性」によるソリューション...
  4. ペロブスカイト×蓄電システムの未来!沖縄「創蓄トレーラーハウス」の事例をみた!...
  5. FIT発電事業者必見!売電ロス補償する「FIT売電保証サービス」とは?
  6. 【申込受付中!】12/10東京開催!「系統用蓄電池ビジネス」セミナー 蓄電所市場で勝ち抜くヒント...
  7. 丸紅新電力、三峰川伊那蓄電所の運用開始で電力安定供給に貢献
  8. 【資源エネルギー庁】関係法令違反等が確認された太陽光発電事業に対するFIT/FIP交付金の一時停止措置を実施!...
  9. 第7次エネルギー基本計画、年内に骨子案を固める 脱炭素電源の構成比率が焦点に...
  10. Sungrow Japanが10周年記念式典を開催 新たな低圧ソリューションと系統用蓄電システムを発表...
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.51 | ¥0
2024/10/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ