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茨城県が5年連続全国ワースト 金属ケーブル盗難防止のポスターを作成

日本損害保険協会関東支部茨城損保会は、茨城県内で太陽光発電施設での銅線ケーブルなどの盗難が多発していることから、茨城県警察本部と連携して注意喚起するポスターを作成した。

<目次>
1. 全国の金属盗難件数 2024年は過去最高を更新
2. 複数の防犯対策の実施を呼びかけ

 

全国の金属盗難件数
2024年は過去最高を更新

金属ケーブル盗難件数

出典 茨城県警察本部

金属価格が高騰するなか、関東の北部を中心に金属の窃盗件数が増加している。警察庁のまとめによると、金属盗難の統計を取り始めた2020 年以降増加傾向にあり、認知件数は23 年が1 万6276 件で、24年は過去最高を更新するペースで発生している。なかでも 24 年の茨城県の盗難件数は、3628 件と前年よりも700件以上も増え、5 年連続全国最多となっている。

太陽光発電施設は、人目につきにくい場所にあることが多く、大量の銅線ケーブルが存在することから狙われやすく、茨城県警の統計では、太陽光発電施設での被害が金属盗難全体の6 割以上を占めている。窃盗被害を防止するためには、太陽光発電業者などによる防犯対策が重要であることから、日本損害保険協会関東支部茨城損保会(会長:上西 大介 東京海上日動火災保険株式会社 茨城支店長)では茨城県警と連携して防犯対策を呼びかけるポスター500 枚を作成した。

複数の防犯対策の
実施を呼びかけ

金属ケーブル盗難

出典 日本損害保険協会関東支部茨城損保会

ポスターでは、設備面での対策として「フェンスセンサー」「ワイヤーセンサー」などの警報装置の導入や、「防犯カメラ」「防犯ライト」の設置、運営面の対策としてこまめな見回りや夜間監視体制の強化など、複数の防犯対策を実施することで、盗難しにくいと思わせる施設づくりを呼びかけている。日本損害保険協会関東支部茨城損保会では、今後も警察や関係機関と連携して、安全で安心な街づくりに向けた活動を推進していきます」とコメントしている。

3月14日(金)に開催する「ケーブル盗難対策ウェビナー」では、茨城県警察本部生活安全総務課 犯罪抑止対策第二補佐の小林俊之氏が「金属ケーブル盗難被害の特徴と対策」というテーマで講演します。



太陽光発電所オーナー向けにケーブル盗難対策ウェビナーを3月14日に開催します。被害状況や行政動向の最新情報、そして増えつつある低圧発電所の被害、対策ガイドライン解説、費用対効果まで、盗難対策の最新情報とノウハウを3時間で網羅します。


DATA

茨城県で太陽光発電施設のケーブル盗難注意喚起ポスターを作成


取材・文/高橋健一

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