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業務拡大に直結するANDPAD活用術。アークが独自の施工基準で工事品質を向上

北海道を拠点に太陽光発電事業を広く展開するアークは、2016年からANDPADを業務効率化に役立てている。発電所の施工品質の向上にも欠かせないと話す、注目のANDPAD活用術に迫る。

8年前からANDPADを活用
社内外の業務効率化を実現

北海道に根ざして、太陽光ビジネスを中心とした脱炭素化に力を入れるアーク。産業用のメガソーラーや自家消費、オンサイト・オフサイトPPA、住宅用太陽光発電など、幅広い事業を展開している。北海道出身の渡邊賢二社長は、「就職で地元を離れて、北海道がいかに再生可能エネルギー資源に恵まれているかに気づきました。北海道の環境を未来に残していくために、約20年前からカーボンニュートラルに取り組んでいます」と同社のルーツを語る。

ドイツへの視察をきっかけに産業用太陽光発電事業をスタートしたのは、2016年のことだった。EPC事業や自社発電所の建設など、事業の拡大に伴って業務管理に多くの工数を要するようになっていった。

そこで、新築住宅部門で使っていた、クラウド型の建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を産業用にも活用することにした。当時は、発電所の建設で施工管理アプリを使うことは珍しく、機能のカスタマイズが必要だったという。「ANDPADの担当者は、当社のリクエストに素早く応じてくれました。今では、自社のメンバーはもちろん、社外の協力会社も全員ANDPADを使って情報共有をしています。新規入場教育では、ANDPADのレクチャーから始めるんですよ」と、渡邊氏は業務効率化を実現した経緯を振り返る。

タイムリーな進捗報告が定評
品質向上にも不可欠なツール

「取引先やお客さまに安心して仕事を任せていただきたい」という思いから、アークは発電所の施工品質の向上にも力を注ぐ。施主などに建設工事の進捗状況をいち早く報告する目的で、ホームページに現場の写真を毎日アップしている。これらの写真はANDPADの写真機能からピックアップしたものだ。日々の工事の進捗を把握しやすく、オーナーにも好評だという。

2年前には、品質マネジメントに関する国際規格ISOを取得した。チェック体制の構築や帳票の管理などにANDPADを活用している。「限られた人数で業務効率を上げるには、ANDPADが不可欠です。ANDPADを通じて報告・連絡・相談を徹底していることが、品質の向上につながっていると思います」と渡邊氏は品質にかける思いを述べる。今後は、蓄電所や水素に関する新たなビジネスを立ち上げ、北海道の脱炭素化をさらにリードしたいと意気込む。

アーク流!
ANDPAD活用術

PROFILE

問い合わせ


株式会社アンドパッド
東京オフィス:東京都千代田区神田練塀町300 住友不動産秋葉原駅前ビル8階
TEL:03-6831-4551


取材・文:山下幸恵(office SOTO)
写真:松尾夏樹

SOLAR JOURNAL vol.50(2024年夏号)より転載

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