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経産省発表。再エネ大量導入に欠かせない3つの課題

系統への円滑な受入れ

系統へ公平にアクセスし利用することができる環境を整える。

①既存系統の最大限の活用
系統の増強には多額の費用と時間が伴うものであることから、まずは、既存系統を最大限活用していくことが重要であり、今後、一定の条件のもとで系統への接続を認める「日本版コネクト&マネージ」の仕組みの具体化に向けて検討を進める必要がある。

②出力制御の最適化と公平性・予見可能性確保
火力発電所や揚水発電所の運用のあり方、地域間連系線の一層の活用、リアルタイム制御のインフラの整備などをさらに工夫。併せて、出力制御の予見可能性を高めることが重要であり、系統利用状況の公開など、必要なシミュレーションを行うことができるよう、情報公開の質をさらに高めるための検討を行う必要がある。

③系統増強のあり方(増強判断及び費用負担)
電源接続案件募集プロセスの改善、系統増強の必要性の判断のあり方、費用負担のあり方等について、具体的検討を進める。さらに、直流送配電等の活用の可能性についても検討していく必要がある。

④適切な調整力の確保
出力変動を調整し、需給バランスを一致させる上で、調整力を効率的かつ効果的に確保することが重要である。広域的な調整力の調達・運用や、発電事業者と一般送配電事業者との適切な役割分担など、必要な質と量の調整力を効率的に確保するための方策について検討を深めることが必要である。

 

コネクト&マネージ ー系統接続を増やせるか?ー

コネクト&マネージとは、イギリス等で実施されている系統接続に関する仕組み。空き容量の範囲内で再エネを受け入れる従来の日本の仕組みとは異なり、一定の条件下で、とにかく系統接続を認めていこうという考え方だ。

一定の条件とは、系統混雑時の出力制御などを意味する。日本において、これを公平な仕組みとするためには系統情報の公開など解決すべき課題も多い。真に再エネ導入拡大につながるよう、引き続き検討して欲しいテーマだ。


取材・文/廣町公則

『SOLAR JOURNAL』vol.22より転載

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