編集部からのお知らせ

日本で成長率100%を目指すジンコソーラーの戦略

太陽光モジュールの出荷量世界一を達成したジンコソーラー。2017において日本市場での成長率100%を目指すという同社の戦略に迫る。

太陽光モジュール出荷量で世界一を誇るジンコソーラーは、2017年の日本市場での成長率を100%、つまり2倍にするという驚異の目標を掲げている。そのうち60%が産業用、40%が住宅用だ。

競争の激しい日本市場で、どのように目標を達成していくのか。副総裁の苗根氏は「IPPによる大型案件は減っていくと思います。そこで、当社は住宅用にシフトしていきたいと考えています」と方向性を示す。

もともと大手代理店による拡販を実施していたが、加えて大手家電量販店のヤマダ電機と提携することで、住宅用における存在感を増している。

「ヤマダ電機さんは広い販売網を持っています。当社は地方の倉庫や工場で全国対応できますし、高品質の製品を提供していくだけです」(苗氏)。

同社は新製品を開発する際、3つのコンセプトを定めている。1つ目は高出力、2つ目が低コスト、そして3つ目が高い信頼性だ。今回展示している「Eagle PERC」や「Eagle Dual」など高効率モジュールも、そんなコンセプトから生まれたものだ。

Eagle PERC60セル単結晶モジュールは、最高レベルの高出力モジュール。PERC技術を採用し、出力は310W、変換効率は18.63%に達する。さらに、Eagle Dual両面ガラスモジュールもあり、こちらも60セルが280W、70セルが330Wと変換効率は16.9%。他の同型モジュールの追随を許さない。

日本市場に合わせた新製品の開発にも余念がない。水上発電用の両面ガラス、屋上用のブラックシリーズなどがある。

「高い品質、サービス、技術力、ブランド力が、当社が世界1位でいられる理由です。日本には東京と大阪にオフィスがあり、40名体制で日本市場で実績を伸ばします」と苗氏は胸を張る。


取材・文/大根田康介

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 国内最大級の348台分ソーラーカーポート設置で電力自給率20%達成へ
  2. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  3. 放射冷却素材『SPACECOOL』で問題解決 熱トラブル停止「ゼロ」を達成した方法を初公開...
  4. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  5. 【業務提携】三井不動産と東京電力エナジーパートナーが、新規太陽光発電による再エネ導入拡大に向けてタッグ...
  6. 【速報】2025年度に日本市場300MWhの蓄電池調達 TAOKE ENERGYとCATL社が契約締結...
  7. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  8. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  9. 【FIPの進化形】時代はFIP移行+蓄電池へ! 新たなビジネスモデルを探る《FIP転》...
  10. 伊藤忠商事とEnphase(エンフェーズ)が業務提携。米国トップのマイクロインバーターついに日本販売...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.52 | ¥0
2025/1/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ