編集部からのお知らせ

無線ゆえに低コスト!日本電業工作開発のシステムとは

アンテナメーカーである日本電業工作は、メガソーラーのような大規模太陽光発電システムでも利用可能な太陽光発電設備の広域ストリング監視用の無線センサーネットワーク「電波で見える化DenMoniシリーズ 太陽光発電 ストリング監視システム」を開発した。

このシステムは920MHzの特定小電力無線を利用することで、従来と比較して安価に監視システムの導入ができるのが特徴だ。

現在、国内でも導入が進んでいる太陽光発電は、運用開始後、太陽光パネルやパワコンなどの機器故障や点検後の復旧ミスなどにより、想定した売電ができないというトラブルが数多く発生している。そうしたトラブルを避けるために、機器故障や異常検知を行える監視システムの必要性が高まっているが導入費用や非常に高価であると同時に、すでに設置済みのシステムに追加工事するのが困難であるのが難点だ。

そのコスト高の大きな要因となるのが通信線や電源線の工事費だ。そこで日本電業工作が開発したシステムでは、無線の特性を生かし、低コストで施工できるようになっている。

同社のアンテナを用いることで、従来は難しいとされていた起伏のある丘陵地帯やゴルフ場を超えて1.4kmの通信に成功しており、高利得アンテナを使えば、最大10kmの伝送が実現できるという。また1台の親機で最大30第までの子機と無線接続でき、子機は最大20ストリングの電流を監視できる。さらに低電力設計であるため子機は太陽電池と鉛電池での自立運転が可能で、AC電源のない場所での設置できるのが特徴だ。

その結果、高域太陽光ストリング監視の導入費用を30%軽減が可能になるという。


日本電業工作株式会社
http://www.den-gyo.com
文/藤本健

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  2. 【参加受付中!】7/16(水)《エネマネ》セミナー|都の補助金でエネマネ始めよう!EMS導入&ERAB事業化の事例紹介...
  3. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  4. 現場が語るエネマネの実像──「見える化」と「自動制御」で電気代を大幅削減...
  5. 【参加受付中!】7/30(水) 発電量150%UP・利回り20%を実現も!高圧発電所向け 2025最新リパワリング勉強会 ~無料診断サービス特典付き~...
  6. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  7. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  8. 【参加受付中!】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  9. 【北村さんコラム】花開くか、系統用蓄電池ビジネスの未来
  10. 同時市場導入へ詳細な検討がスタート、課題が多く実現に不透明感も
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

蓄電池特集号 | ¥0
2025/5/27発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ