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災害で損傷したパネルのリユース・リサイクル促す、損保ジャパンの新サービス

損保ジャパンが、台風などで被災した太陽光パネルのリユースやリサイクルを促進する新サービスを開始した。同グループが培ってきたリスク評価のノウハウを生かし、損傷の程度に応じてリユース・リサイクル事業者の紹介を行う。今まで廃棄されていたパネルの有効活用を促す。

被災パネルの再利用を促進
リユース・リサイクル業者を紹介

損害保険ジャパン(損保ジャパン)が、自然災害で被災した太陽光パネルの保険金を支払う際にリユースやリサイクルを行う事業者を紹介し、パネルの再利用を促す新サービスを始めた。リユースとは再使用、リサイクルは再資源化を意味する。同社によると、こうしたサービスは損害保険業界で初の取り組みだという(2021年10月同社調べ)。

損保ジャパンはSOMPOリスクマネジメントとともに同サービスを展開する。SOMPOリスクマネジメントは自然災害などによるリスク調査を行っており、太陽光パネルの損傷などについてのノウハウを有している。

同サービスでは、SOMPOリスクマネジメントの知見を活かし、パネルの損傷の規模や程度に応じてリユース・リサイクル事業者の紹介を行うとしている。

災害による廃棄パネル増加を懸念
新サービスでリユースの機会拡大

今回の新サービスで太陽光パネルがリユースできる場合には、廃棄費用が削減されたり、リユース事業者による買取金額が発生したりする可能性がある。そのため、保険金を支払う発電事業者などにもメリットが生まれることもあるという。

損保ジャパンは、まだ使用できるにも関わらず廃棄されるパネルが多いことを問題視し、また、台風などの自然災害によって廃棄パネルが増えていることを懸念してきた。これらの問題の一因は、リユースなどの可能性を判断できる事業者が少ないためであるとし、同サービスの開始に至った――と発表している。

DATA

損害保険ジャパン株式会社「太陽光パネルの再活用を促進する新サービスの開始」


文:山下幸恵(office SOTO)

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