米国の太陽光発電入札制度「RAM」が画期的すぎる!
2018/03/14
太陽光発電の発電コストが、従来の化石燃料の発電コストに匹敵するまで低コスト化が進んでいる米国。太陽光発電導入量で米国の半分以上を占めるカリフォルニア州の承認プロセスを簡素化した中規模電源向け再生可能エネルギーオークション法(RAM)とは?
承認プロセスを簡素化した
中規模電源向けRAM
2つ目は再生可能エネルギーオークション法「RAM(The Renewable Auction Mechanism)」と呼ばれるもので、競争入札を簡素化したものである。配線網に接続される3MW以上20MW未満の中規模電源が対象となる。電力会社別の公募枠に対して最も安価な札を入れたプロジェクトから順次、入札全体の募集容量に達するまで採用されていく。しかし、低価格の他に接続契約や運転開始期限なども考慮に含まれる。
RAMは入札プロセスが簡素化されているので、入札実施からCPUCの承認までのプロセスにかかる時間がRFPと比べて約分の1となっている。CPUCによると、第1回と第2回のRAM公募には募集容量の10倍以上にも上る応募があったそうだ。2011年に行われた第1回の入札価格はすでに9セント/kWhを下回る8.9セント/kWhで、第2回では8.4セント/kWhだったという。2011年11月の第1回入札を皮切りに、これまでに6回実施され、うち5回で合計1.3GWの再エネ(主に太陽光発電)が調達された。
文/モベヤン・ジュンコ
SOLAR JOURNAL vol.24より転載