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屋根が狭い日本は、両面で高効率のパネルが主流に?

近年、太陽光発電の注目が高まりつつある。しかし、屋根が狭い日本の住宅ではデメリットが多い面も。今後、日本市場はどのように太陽光発電を展開していくのか? モジュールメーカー「ジョリウード・ソーラー」のLiu Yong氏に話を聞いた。

屋根が狭い日本は
両面で高効率のパネルが主流に

日本市場はFIT価格が下がり、住宅用のニーズが増えています。ただ、屋根が狭いので、できる限り高効率な太陽光パネルが望まれています。そのため、住宅用モジュールの主流は、高効率かつ低コストな両面ガラス製品に移っていくでしょう。

当社でも、光誘起劣化特性がなく、モジュール回路内に電流漏れが発生するPIDによる出力低下もない、N型両面受光ダブルガラスモジュールを開発しました。日本メーカーもN型製品はあり、性能は良いのですが、まだまだコストが高い。我々はよりコストを下げていき、日本市場における競争力を高めていきたいと思います。

実は、中国ではすでに住宅用を両面ガラスで実験しており、5~30%の出力アップが見込まれています。日本で設置する場合、仮に平たい屋根でも角度を付けることで裏面発電を実現できます。裏面では、周辺から吸収する光とモジュールを通過した後に屋根から反射される光の2種類を吸収できます。それによって、例えばコンクリートなら5~10%、白色で光を反射しやすい屋根であれば25%の発電量アップが期待できます。日本での出荷量は、2017年は20MWの実績でしたが、今年は50~100MWを目指して取り組んでいきます。

PROFILE

モジュールメーカー・JOLYWOOD SOLAR TECHNOLOGY
Senior Vice President

Liu Yong氏

 

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