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太陽光パネルの固定作業を大きく効率化。レイモン製「クリップ」に注目!

太陽光発電所の建設は、「クリップ」でさらに効率化できる――。自動車産業において長い歴史を有するレイモン社が開発したクリップ は、パネル施工の手間を省いてメンテナンスコストを抑え、安全性も高められる。スマートエネルギーWeek会場でぜひ手に取ってみよう。

ボルト要らずで工具も不要
施工を効率化する画期的な「クリップ」

車関連製品を中心としたメーカーとして150年を超える長い歴史を有するフランスのグローバル企業・ARaymond(レイモン)社。すぐれた機能と高い耐久性が求められる自動車業界をはじめ、同社の「ファスニング」「アセンブリ」製品は広く活躍している。

金属加工やプラスチック成形、接着・接合に秀でた同社が、太陽光発電所建設向けに開発したクリップを販売していることをご存知だろうか?

通常、ボルトを使用してパネルを留めるところ、このクリップであれば、ボルトはもちろん工具も必要ない。カチッとはめるだけで簡単にパネルが固定される。部材点数も、施工の手間も、施工確認の手間も減る。耐久性にもすぐれているため、これまでメンテナンス時にネジ締め具合の確認にかかっていた手間も不要となる。

世界では、既に発電容量で3.8GWを超える太陽光パネルが、レイモン製クリップを用いて固定されているという。250Wパネルで換算すると実に1500万枚だ。

トリナ&クリーンエナジーと提供する
パッケージソリューション「CARTS」

昨年9月、トリナ・ソーラーのパネルにクリーンエナジーの架台、そしてレイモンのクリップがワンパッケージとなったソリューション「CARTS(カーツ)」が発表された。

レイモンのクリップを採用した、これからの「デファクトスタンダード」ともなりうる組み合わせだ。

工学院大学のソーラーカープロジェクトに協賛するなど、太陽光発電の普及啓発にも力を入れているクリーンエナジー ジャパンの代表取締役・井原邦宜氏は、レイモンの製品を一目見て、その有用性を見抜いた。「ネジがないから緩むことがない。ネジの緩みに起因するパネルの飛散を防止できる点もすぐれている」(井原氏)。

また、パネルメーカーのトリナ・ソーラー・ジャパンでマーケティングを担当する板垣ジュリアン氏も、レイモン製クリップの話を聞き「産業用屋根上やカーポートなど、これから導入が進む分野で使われていくだろう」と直観したという。

レイモンジャパンの代表取締役社長兼CEOであるフランソワ・ザビエ リナエール氏は、2社との最初の打ち合わせ開始から、フランスでの製品のテストを実施するまで、「驚異的なスピード感で進みました」と話してくれた。

レイモンジャパン代表のフランソワ・ザビエ リナエール氏。

スマートエネルギーWeekで
実物をチェックしよう!

レイモンジャパンは、昨年9月のPV EXPOに引き続き、3月16日(水)〜18日(金)に東京ビッグサイトで開催されるスマートエネルギーWeekで実物を展示する。

トリナ・ソーラーブース(E13-6)では「CARTS(カーツ)カーポートソリューション」が、クリーンエナジージャパン社ブース(E13-22)では、「CARTS(カーツ)屋根上用ソリューション」が、それぞれ展示される。

ぜひ会場でクリップを手に取ってみてほしい。その取り付けの簡便さに、きっと驚くはずだ。

パネルにクリップを装着し、側面から撮影した様子。カチッとはめるだけで、パネルがしっかりと固定されている。

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