2030年を見据えた再エネ市場戦略 ~政策動向と最新技術トレンドを掴む~【第39回PVビジネスセミナー開催レポート】
2026.09.15
2026年8月28日、恵比寿とオンラインで「第39回PVビジネスセミナー」が開催された。「再エネ主力電源化時代へ」を掲げ、FIT依存からの脱却戦略に焦点を当てた。講演ではコーポレートPPAの最前線を皮切りに、市場価格変動 […]
2026年8月28日、恵比寿とオンラインで「第39回PVビジネスセミナー」が開催された。「再エネ主力電源化時代へ」を掲げ、FIT依存からの脱却戦略に焦点を当てた。講演ではコーポレートPPAの最前線を皮切りに、市場価格変動に対応する蓄電池ソリューション、VPPやオプティマイザーを活用した次世代エネルギー運用など、多角的な手法が解説された。2030年を見据えた実践的な知見が共有される、極めて有意義な場となった。
エネルギーリソースアグリゲーション事業協会(ERA)代表理事
/E-Flow合同会社 社長
川口公一氏
講演:再エネ×大型蓄電池で切り拓く将来の電力システム
再エネ×大型蓄電池で切り拓く将来の電力システム」をテーマに、E-Flowの川口公一氏が登壇した。再エネ拡大に伴う火力電源の休廃止による供給力不足の課題に対し、リードタイムが短く火力代替となる「系統用蓄電池」の活用戦略を解説した。「再エネ+蓄電池」を背景に、今後はネガティブプライス導入などの卸電力市場や託送制度の見直し等、さらなる環境整備が求められることが提示された。
桐蔭横浜大学 医用工学部 学部長
池上和志氏

講演:ペロブスカイト太陽電池の実証試験の課題と技術的展望
「ペロブスカイト太陽電池の実証試験の課題と技術的展望」をテーマに、実用化に向けた課題と戦略を解説。主な課題である鉛の漏出リスクや熱・湿度による劣化に対し、超難溶性化合物への化学的封じ込め技術や界面制御、高耐久封止技術が解決策として紹介された。今後は建材一体型(BIPV)や車載等への用途展開とともに、社会実装と信頼性向上に向けたプラットフォーム構築が期待される。
三菱総合研究所
エネルギー・サステナビリティ事業部門 新事業開発センター
一ノ宮 弘樹氏

講演:電力市場価格の動向から見る、蓄電池ビジネスの収益機会 〜不確実な将来の電力市場がもたらす事業機会とリスクを定量化するシミュレーション技術〜
「電力市場価格の動向から見る蓄電池ビジネスの収益機会」をテーマに、将来の電力市場における不確実性に対する戦略を解説した。再エネ拡大による0.01円/kWhコマや出力制御の増加という課題に対し、独自のシミュレーション技術(MERSOL)を用いた事業性評価と運用最適化が解決策として提示された。今後はFIP転換と蓄電池の併設、需給調整市場等でのマルチユースによる収益最大化が事業者に求められるアクションとなる。
ワブテック・インスペクション・テクノロジーズ・ジャパン株式会社
ジャパンセールス RVI / ANI 西日本セールスディレクター 西日本統括
池田 紘典氏

講演:再エネは「設置」から「資源循環」の時代へ ―太陽光パネルリサイクルを支える蛍光X線分析―
ワブテックの池田紘典氏は2030年代に本格化する太陽光パネルの大量廃棄と資源循環の課題に対する戦略を解説。現場で非破壊かつ迅速にガラスや金属の成分を判別できる「ハンドヘルド蛍光X線分析計」の活用を背景に、適正処分や素材ごとの高度なリサイクル推進が提示された。
Gokin Solar
日本市場営業マネージャー
周 欣欣氏

講演:Gokin Solar BC太陽光モジュールが匠の精神で新たな時代の発電収益を革新する
Gokin Solarの周欣欣氏が過酷な設置環境における積灰や塩害、ホットスポットによる発電損失という課題に対する戦略を解説した。受光面を最大化するBC(バックコンタクト)技術やシーン別カスタムモジュールを背景に、損失を発生源から抑えて発電収益を最大化し、長期安定稼働を実現する重要性が提示された
Sigenergy Japan株式会社
シニアアカウントマネージャー
金 鈺龍氏

講演:蓄電池の常識を覆す!シグエナジーの「DCリンク」システムが今、選ばれる理由
大型蓄電池における設置場所の制限や複雑なO&M、火災リスク等の課題に対する戦略を解説。「SigenStack」をはじめとするモジュール構造のDCカップリング技術や多重防護の防火機能を背景に、狭小地への柔軟な蓄電池導入と、自家消費や需給調整市場参入を通じた収益最大化に向けたアクションが提示された。
GoodWe Japan株式会社
社長
伊 里奇氏

講演:FITからFIP時代へ リパワリング×蓄電池が切り拓く既設太陽光発電所の収益最適化
「FITからFIP時代へ リパワリング×蓄電池が切り拓く既設太陽光発電所の最適化」をテーマに、GoodWe Japanが既設発電所の老朽化や市場・セキュリティ対応という課題に対する戦略を解説した。分散型パワコンによる「リパワリング」や産業用蓄電システム「ESAシリーズ」を背景に、再投資を抑えた収益性向上や低圧系統用蓄電所としての市場参入に向けたアクションが提示された。
TAOKE ENERGY株式会社
投資部 シニアマネージャー
坂井 朋則氏

講演:市場機会を持続的な収益へ~三位一体が高める蓄電所の収益実現力~
「市場機会を持続的な収益へ~三位一体が高める蓄電所の収益実現力~」をテーマに、TAOKE ENERGYの坂井朋則氏が市場運用・制御管理・設備の断絶に伴う応答不適合や機会損失への戦略を解説した。SI・EM・AGを一体運用する「三位一体」ソリューションを背景に、単なるコスト最小化から「長期IRRの最大化」を見据えた運用資産経営への転換を図ることが提示された。













