【セミナーレポート】ポストFIT時代の太陽光ビジネス
2018/05/02
「再生可能エネルギー政策の今後の展望」
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギー課 課長補佐 宮野 建治氏
世界と日本における再生可能エネルギーの導入状況、コスト推移、主要国の発電比率など、エネルギー情勢を巡る現状について講演。行政の立場から、エネルギー基本計画をもとにした再生可能エネルギー政策の今後の課題や展望が語られた。
「農業、自家消費の製品技術更新」
ジンコソーラージャパン株式会社 営業部 統括セールスマネージャー 任 旭氏
モジュールメーカーとして業界を牽引するジンコソーラージャパンは、自社の製品ラインナップや技術、品質管理を中心に紹介。影に強いハーフセルや、光の透過率が高く、話題のソーラーシェアリング向きとされるダブルガラスモジュールのメリットについても言及。
「太陽光発電は、つかって、ためて、はしる時代へ~トライブリッド蓄電システム™誕生~」
ニチコン株式会社 電源センター企画部 部長 山本 隆禎氏
蓄電池メーカーのニチコンは、蓄電システムの市場動向やニーズの変化、さらに電気自動車(EV)を取り巻く環境を踏まえた新システム「トライブリッド蓄電システム™」について紹介。太陽光発電と蓄電池、EVを繋ぎ電力をムダなく使用できる、自家消費時代を見据えたプロダクトに注目が集まった。
「太陽光発電産業発展への提言(PV150)エネルギー大転換時代の旗手『太陽光発電』」──2030年、国内150GWの導入を目指して──
株式会社資源総合システム 代表取締役社長 一木 修氏
太陽光発電の普及状況や、市場、FIT価格の見通しについて講演。今後は太陽光を含めた再生可能エネルギーが基幹電源となるよう、太陽光発電産業をさらに活性化させ、国内150GWの導入を目指していくためのヴィジョンが示された。
「ロンジソーラーの単結晶太陽電池メーカーとしての挑戦」
LONGi Solar Technology株式会社 テクニカルマネージャー 高橋 馨氏
単結晶モジュールの専門メーカーとして世界一の出荷量を誇るロンジソーラーは、発電ロスの少ない単結晶シリコンモジュールのシェアや魅力について講演。これまでの研究開発や徹底された品質管理など、確かな技術力を印象づけた。
「ポストFIT時代に取り組みたい『4つの事業』~田淵電機パワコンを用いた新事業提案~」
田淵電機株式会社 エネルギー・ソリューション事業本部 西日本営業部 副部長 簗瀬 泰之氏
大手電気機器メーカーの田淵電機は、ポストFIT時代に着目したい課題として自家消費、O&M、リプレースを挙げ、「住宅用自家消費」「住宅用リプレース」「産業用O&M」「産業用リプレース」の4つの事業を提案。特高・高圧から低圧まで、様々なニーズに対応した自社製品を紹介した。
「SOLAR JOURNALが提案する太陽光発電市場におけるWEBプロモーション」
株式会社アクセスインターナショナル SOLAR JOURNAL編集部 黒田 梨沙
ビジネスの成功に必要不可欠な「企業のブランド構築」「集客・販促・顧客情報収集」について、ソーラージャーナル編集部が講演。マーケティングによりインバウンド顧客を獲得する、ソーラージャーナルWEBサイトの活用法を紹介した。
「ソーラーシンギュラリティー エネルギー地域分散ネットワーク社会への大転換」
認定NPO法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長 飯田 哲也氏
国内のセカンダリー市場分析やコスト動向、海外事例に見る現状の課題など、再エネが主力電源になるための具体策を提示。自然エネルギー100%をリードする都市や自治体、企業の紹介を踏まえ、化石燃料から再エネへのシフトによって、自立した平和な社会を築くことの重要性を訴え、参加者の関心を惹きつけた。
次回PVビジネスセミナーは、2018年7月26日開催!