【速報】2017年度の太陽電池出荷量、前年比74%に減少
2018/05/22
太陽光発電協会(JPEA)が、2017年度第4四半期および、2017年度の太陽電池出荷統計を公表した。前年度やそれ以前と比較して、市場はどのように変化しているのか? 最新の結果をいち早くお届け!
2018年1~3月期の出荷量
国内外ともに低調!?
一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)は2018年5月22日、日本における太陽電池出荷量の最新版として、2017年度第4四半期および、2017年度の統計を公表した。
今回の調査対象期間は、2018年1月から3月まで。太陽電池モジュールの総出荷量は1,450MWと第3四半期並みだったが、前年同期比では74%と大幅に下回った。
セルの総出荷量は513MWで、モジュールの国内出荷量は1,376MWと、いずれも前年同期比74%で下回っている。海外への出荷も75MW(前年同期比83%)と低調だった。
国内外企業の生産対比と
用途別出荷量は?
モジュール総出荷量のうち、日本企業は859MW(前年同期比73%)、外国企業は591MW(前年同期比76%)で、双方ともに前年同期を下回った。
また、国内外企業の生産対比について「日本企業:外国企業」の比は「60:40」、「国内生産:海外生産」の比は「34:66」で、第2四半期及び前年同期並みという結果に。
JPEA調べ
また、用途別で見ると住宅用途は274MW(前年同期比82%)で、非住宅が1,102MW(前年同期比72%)と前年同期を大幅に下回った。非住宅用途の内訳は一般事業用途413MW(前年同期比87%)、発電事業用途689MW(同65%)という結果になった。
JPEA調べ
2017年度の動向を振り返ると、日本における太陽電池モジュールの国内外への総出荷量は5,670MWで、国内総出荷量は5,246MW。どちらも前年対比は83%となった。下の「Fig.1」を見ると、総出荷量・国内出荷量ともに2014年度がピークで、その後は減少に転じていることがわかる。
また、「Fig.2」で示されているように、四半期毎の総出荷量・国内出荷量も、各年度においてQ4に向かって出荷量が増加するが、翌年のQ1には大幅に減少する傾向にあるようだ。
昨今、市場に著しい変化が生じている太陽光発電業界。今後の動向に注意したい。
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