編集部からのお知らせ

カリフォルニア州、新築住宅にパネル設置義務付けへ

再エネを活用する動きが各地で拡がる中、カリフォルニア州では独自の条例として、2020年より新築住宅に太陽光パネルの設置を義務付けることが決定。全米初となる新基準の具体的な内容とは?

新基準を適用した住宅は
エネルギー消費が50%減!?

米西部カリフォルニア州は2018年5月9日、2020年より州内の新築一戸建て住宅に太陽光パネルの設置を義務付けることを決定した。アメリカの一部地域ではすでに似たような条例もあるが、州として”義務付け”するのは初めてのケースだ。

カリフォルニア州エネルギー委員会(CEC)によると、新しい基準で建てられる住宅は、既設住宅と比べてエネルギー消費量が約半分になるという。これにより州全体で削減できる温室効果ガスの排出量は、3年間でおよそ70万トン、自動車に換算すると11万5000台分に相当する。

また、非居住用建物の場合、照明設備改善などによりエネルギー消費は約30%削減されるようだ。

パネル設置による金銭負担も
長期的に見れば”節約”に

しかしパネル設置に関して、仮に住宅ローンを30年とした場合、支払い額に約40ドル/月が加算される見込みで、金銭的負担を懸念する声もあがっている。これに対しCECは、冷暖房や照明にかかる電気代を80ドル/月ずつ節約できることから、結果的にメリットが大きくなると主張している。

州が推進する環境政策として、本条例は今後のモデルケースとなっていくのだろうか。全米初となる試みに注目したい。

DATA

CECによるニュースリリース(原文)

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【FIT/FIP大幅改正①】初期投資支援スキーム、始動! 屋根設置太陽光に追い風!!...
  2. 【参加受付中!】2025年4月22日(火)「第33回PVビジネスセミナー」
  3. 【FIT/FIP大幅改正②】初期投資支援スキームで、屋根上の太陽光ビジネスが変わる!!...
  4. ゴルフ練習場屋根への施工事例を大公開! GoodWeのトータルソリューションで実現...
  5. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  6. 環境省の新年度事業を徹底解説! 工場や事業場の脱炭素化支援策のポイント...
  7. 10kW未満の住宅用・事業用太陽光発電の屋根設置 10月から買い取り価格を大幅に引き上げ...
  8. 革新的な太陽光発電技術、LIXILのPVロールスクリーンシステムが大賞受賞
  9. 『SOLAR JOURNAL』最新春号4/10発行!《新たな自家消費拡大スキーム》
  10. 【2025年度の新制度②】適格事業者の認定と支援・非FIT非化石証書の直接取引拡大など...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ