何コレ!? 世界最高峰エベレストに、突如現るピラミッド

地球環境の変化をヒマラヤの極地から刻々と送り続ける施設がネパールにある。世界最高峰エベレストの登坂ベースキャンプ近くにある国際観測所「Ev-K2-CNR」。その特徴的なデザインと優れた機能性に迫る!

アイキャッチ画像 ©rmnunes/iStock Editorial /Getty Images Plus

ネパール・国際観測所「Ev-K2-CNR」

地球環境の変化をヒマラヤの極地から刻々と送り続ける施設がある。標高5050メートル。ネパール・サガルマータ国立公園内、世界最高峰エベレストの登坂ベースキャンプ近くにある国際観測所「Ev-K2-CNR」だ。観測所の主な任務は生物多様性、環境、気候、大気汚染、人間生理学、地質学の調査。1990年から今まで、520件以上の科学調査を各国220人以上の研究者と行ってきた。

エベレスト・ベースキャンプ近くをトレッキングする登山者の目を、とにかく引くのがその特徴的なデザイン。ピラミッド型をした建物の側面には太陽光パネルが貼られ、イギリス人登山家ジョージ・マロニーにより命名された標高7165メートルの山峰プモリを借景に立つ。ピラミッド内は3階建。1階はミーティングなどに使う共用スペース、実験室、倉庫など、2階は実験室および登山者の応急処置室、最上部3階はデータ処理および通信設備が配置されている。

観測所で使われる電力は太陽光発電による完全なオフグリッド。ピラミッド南側のネパールスタイルの宿泊施設には研究者が20人まで寝起きできる。森林限界をはるかに超える厳しい環境下での細かな調査の積み重ねが、まだ明らかにされていない地球の秘密を解き明かすことにつながっている。


文/Yukinobu Kato

SOLAR JOURNAL vol.25より転載

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