【セミナーレポート】SDGsで成長する太陽光発電マーケット
2018/10/26
「変革の時を迎える気候変動対策 ~外務省が何をし、何を問いかけるのか~」
外務省 国際協力局 気候変動課 課長補佐 前田 雄大 氏
「気候変動と再生可能エネルギー」という見地から、国際社会の動向と、その中における日本の状況について講演。世界的に見ると日本の再エネ普及は大きく出遅れていることや、アメリカがパリ協定を脱退した後の世界情勢などについて語った。
「国内市場動向に関する一考察と高効率400Wクラスのパネル紹介」
ジンコソーラージャパン株式会社 営業部 スーパーバイザー 高橋 篤史 氏
モジュールメーカーとして業界を牽引するジンコソーラー。出荷量の大半を占める中国の政策転換や、日本の売電価格の下落などに触れて、「かつてないモジュールメーカー動乱期」と危機感を強める。また、新商品「チーター」に採用されているPERC技術や、ハーフカット技術などについて解説した。
「見えてきた太陽光発電事業の将来リスク」
株式会社スマートエナジー 代表取締役社長 大串 卓矢 氏
太陽光発電所のO&Mを手がけるスマートエナジーは、太陽光のさまざまなリスクについて言及。経済産業省による「未稼働案件のFIT買取価格減額」への議論や、九州電力が実施した「出力抑制」といったホットな話題も交えながら、来場者の注意を喚起するとともに、リスクへの準備を怠らないよう促した。
「単結晶で世界を変えるLONGiの挑戦」
LONGi Solar Technology株式会社 マーケティングマネージャー 小林 圭吾 氏
単結晶太陽電池のメリットについて、多結晶と比較しながら詳しく解説。実際にLONGiが実施したフィールドテストのデータを用いるなど、世界トップクラスのメーカーならではの説得力で、単結晶の優位性を語った。
「6連ルーバー式太陽追尾架台」
株式会社アクシア 代表取締役 今泉 秀幸 氏
太陽の動きを追尾する「6連ルーバー式追尾架台」を開発・販売するアクシア。固定式と比べると発電量が1.25~1.4倍もアップすることや、投資回収期間が約8年に短縮されることなど、追尾架台のメリットを詳しく説明した。
「『工場・倉庫ソーラー』の新規開拓! 効果的に顧客の心を掴む秘策」
株式会社アクセスインターナショナル SOLAR JOURNAL編集部 黒田 梨沙
野立てのメガソーラー需要が踊り場に差し掛かった現状を踏まえて、次の狙い目は「工場・倉庫の屋根設置だ」と力説。工場・倉庫オーナーへ効果的に訴求できる、“ソーラージャーナルのブランドを活用した提案手法”について来場者にアピールした。
「ソーラーシェアリング市場の成長と今後のビジョン」
一般社団法人 ソーラーシェアリング推進連盟 代表理事 馬上 丈司 氏
注目の営農型太陽光発電=「ソーラーシェアリング」の日本における第一人者が登壇した。全国各地の案件をプロデュースするだけでなく、自社でも実践した経験を踏まえ、ソーラーシェアリングのリアルな現状について講演。さらに、世界で推進される「SDGs」についても言及した。
「ソーラーシェアリングに最適なパワーコンディショナの賢い選び方」
SMAジャパン株式会社 代表取締役社長 今津 武士 氏
パワーコンディショナ(PCS)の専業メーカーであるSMAならではの多彩な製品ラインナップや、特長をわかりやすく伝えた。また、先に講演した馬上氏も採用している「ソーラーシェアリングに最適なPCS」についてアピール。受付前の特設ブースには実機のモックも用意し、来場者の注目を集めた。
次回PVビジネスセミナーは、2019年1月16日開催!