編集部からのお知らせ

世界最先端「第4世代の地域熱」がいよいよ日本に到来!

「地産地所有」の地域分散型エネルギーが進み、風力発電が4割もの電力市場とバイオマスを活用した世界最先端「第4世代地域熱供給」が融合するスマート化がデンマークで進んでいる。その技術移転を進める飯田哲也氏に、現状について話を聞いた。

安くてシンプルな第4世代の地域熱供給

ISEPでは現在、デンマークとコラボレーションし、同国のバイオマスと地域熱供給の技術を日本に導入しようとしています。デンマークは地域熱供給で世界一最古の110年という歴史があり、現在は「第4世代の地域熱供給」に移行しつつあります。

第1世代は高温の蒸気を利用するもので、アメリカではこれが多いです。第2世代は、100度以上の高温水の利用。日本は第1と第2が半々くらいで、まだ遅れています。第3世代はドイツなど地域熱供給に関しては新しい国々で、80〜90度の熱供給です。第4世代は、60〜70度の低温水を利用します。デンマークでは、電力と熱を組み合わせたスマートシステムができています。風力発電の変動に合わせて、バイオマスのコ・ジェネレーションをバックアップ的に利用しますが、電力需要に合わせると熱の過不足が生じてしまうので、それを温水タンクで補います。これなら蓄電池に比べてはるかに安く済みます。

温水タンクを介して電気と熱の変動を吸収し、再生可能エネルギーを電源化することにおいては、デンマークが世界で最も進んでいるのです。温水を暖房と給湯に使うという極めてシンプルな技術ゆえに、難しさもたくさんあります。日本に導入しようとしても、ノウハウがないため失敗続きです。我々はダイレクトにデンマークと協力し、道筋をつけようとしています。

地域熱供給で利用するもの

12>

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. エネ基2040ビジョン、具体化へ② 各省庁による太陽光拡大施策が明らかに!...
  2. 【終了】2025年9月12日(金)「第35回PVビジネスセミナー」
  3. パワーエックス、“垂直統合型”のビジネスモデルで蓄電システムの販売拡大を目指す...
  4. 【GoodWe】大電流対応パワコンの採用で過電流からの保護と発電量のアップを実現...
  5. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  6. 北海道釧路市「ノーモア メガソーラー宣言」 10kW以上の事業用太陽光発電を許可制へ...
  7. 系統用蓄電池の導入拡大が進む システム価格は前年比 約2割減
  8. 【アグリゲーションビジネスの最新動向】収益最大化に向けた新たな動き
  9. 【参加受付中!】2025年12月12日(金)「第36回PVビジネスセミナー」
  10. エネ基2040ビジョン、具体化へ① PV業界の明日がわかる最新政策パッケージ...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.54 | ¥0
2025/8/1発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ