【セミナーレポート】賢い太陽光発電所の建設と運用ノウハウ
2019/01/22
「日本経済とエネルギー転換」
立教大学 経済学研究科 経済学専攻博士課程前期課程 特任教授 金子 勝 氏
日本の経済について、さまざまなグラフを用いて解説。GDP成長率の落ち込みや、貿易収支の実情などに触れ、日本経済の現状を痛烈に批判した。さらに、電力会社の解体など、独自の考えに基づく改革案を提言した。
「ソーラーシェアリングは自家発電・自家消費の時代へ」
株式会社エーピーシーメンテナンス 代表取締役 大村 淳 氏
自社で設置施工したソーラーシェアリングについて講演。同社は、FIT制度に頼った売電型のビジネスモデルではなく、いち早く「自家消費型」のシェアリングに取り組んでいる。トマト栽培に必要な設備をオール電化にして、その電力を太陽光でまかなう手法を紹介した。
「新たな時代を迎えた太陽光発電の今後の基軸 ~踊り場からの脱却と2030年、150GWの実現に向けて~」
株式会社資源総合システム 代表取締役社長 一木 修 氏
PV150(2030年までに太陽光150GW導入)を目指すためのステップを詳しく提示。「太陽光発電は、これまではエネルギーのチャレンジャー(挑戦者)だったが、これからはチェンジャー(変革者)となる」と強調した。
「単結晶で世界を変えるLONGiの挑戦」
LONGi Solar Technology株式会社 マーケティングマネージャー 小林 圭吾 氏
単結晶モジュール専業メーカーとして、グローバル市場を牽引するLONGi。世界的な第三者機関であるTÜV Rheinland、DNV-GL、ブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスなどから、高い評価や格付けを受けていることをアピールした。
「2MWを10分で! サーモグラフィカメラを使ったソーラーパネルメンテナンス」
フリアーシステムズジャパン株式会社 インスツルメンツ事業部 ハンドヘルド・イクイップメント事業部 部長 中司 茂 氏
温度を色で表すサーモグラフィカメラにおいて、世界シェアNo.1に君臨するフリアー社。サーモグラフィカメラは、太陽電池モジュールのホットスポットを見つけるのにも役立つ。ドローンに搭載することで、2MWの発電所をわずか10分で異常を検出できる、と訴求した。
「2019年の太陽光ビジネスで勝ち抜くための架台の賢い選び方」
日本BSL株式会社 営業グループ マネージャー 許 文哲 氏
太陽光発電の架台メーカーである日本BSLは、日本での太陽光架台の年間出荷量を着実に上積みしており、2013年には80MWだったが、昨年・2018年は300MWを超えた。自社でも案件を保有しており、日本では35MWの発電所を展開しているという。
「地域を活性化する自然エネルギービジネスとは」
株式会社日本総合研究所 主席研究員 藻谷 浩介 氏
人間はいかに思い込みが強く、事実を誤って認識している場合が多いか、さまざまな実数データを用いて喝破。また、「地元で消費するものは地元産に」という意味を込めた、地産地消ならぬ“地消地産”という言葉を用いて、本当の地域創生とはどういうことかを説いた。
次回PVビジネスセミナーは、春頃に開催予定!