発電所の事業性を高める!Amptストリングオプティマイザ4つの活用法
2019/05/24
オプティマイザの機能は、発電量の低下を抑える“発電最適化”にとどまらない。太陽光発電所のコストパフォーマンスを高めるAmptストリングオプティマイザの活用法を、ここでは4つご紹介しよう。
発電量UPとコスト削減を
同時に実現
日本でも導入が進む「Amptストリングオプティマイザ」は、影や経年劣化などによる発電低下の影響を抑えてミスマッチ損失を低減する発電最適化以外にも、様々なメリットを有している。
Amptストリングオプティマイザ
例えば、発電所を新設する際にストリングオプティマイザを追加すると、発電所の設計が変わる。部材コストや施工コストを抑え、初期コストを削減させることが可能となる。しかも発電量が向上するのだから、一石三鳥だ。
Amptは既設発電所のリパワリングにも大きな力を発揮する。
ストリングオプティマイザの電圧調整機能によって、600V系パワコンを法的な区分変更や配線工事なしで1000V系に交換できる。交換の時期を早めた方が収益性が高まる発電所もあるだろう。
また、ストリングオプティマイザを使えばDC側に蓄電池を配置できるため、ACグリッドからの充電で生じる変換ロスを生じさせずに、総合充放電効率にすぐれた蓄電システムが構築できる。
太陽光発電所の長期的な事業性を考えた時、必ず導入を検討したいソリューションだ。
活用法その1
新設案件の
初期コストを抑える!
ストリングオプティマイザを追加すると、発電所の設計が変わる。部材を減らして施工工数も抑え、初期コストを低減することも可能になる。
Amptオプティマイザを採用することで、「8ペアの長距離高圧ケーブル+8個の接続箱+128ストリングの延長ケーブル+接続箱内の256回路のストリング監視回路」を削減できる。オプティマイザのコストアップがあっても、合計で760,000円のコスト削減が可能! しかも、ミスマッチ損失低減によって発電量は向上する。
試算条件:太陽電池モジュール 1.7MWp
パワコン 1.6MW
活用法その2
1000V系パワコンへ
低コストでリプレース!
Amptストリングオプティマイザを使えば、旧式の600V系パワコンから1000V系の新型パワコンへの交換が、配線工事や法的な高圧区分への変更なしで可能になる。
Amptオプティマイザが最適出力電圧Vmを1000V系パワコンのMPPT範囲(530~550V)に制御。パネルの直列数はそのままで、1000V系パワコンを使用可能。5~10年経過しているシステムにおいては6.5~8.5%の発電量UPが期待できる。
活用法その3
ミスマッチ損失を抑えて
既設案件をリパワリング!
影や経年劣化などによる発電低下の影響を最小限にとどめ、ミスマッチ損失を抑える。稼働済み発電所をリパワリングすれば、長期的な収益が向上するのだ。
<導入事例>
太陽電池モジュール 694kWp/パワコン 500kW
設置場所:大分県
上の事例では、影がかかってしまうアレイにストリングオプティマイザを導入。下のグラフのように、パワコン3の合成出力を最大化し、ミスマッチ損失を低減した。影のあるストリングでは、2017年6~12月と比較して、2018年6~12月はなんと発電量
が8.2%も向上した。
活用法その4
高効率な「PV×蓄電システム」を
構築!
ストリングオプティマイザを使うことで、DC側に蓄電池を配置できる。ACグリッドからの充電で生じる変換ロスが生じないため、総合充放電効率がUP!
<導入事例>
ラワイ「PV+蓄電池」受給調整用電源
設置場所:ハワイ州カウアイ島
パネル容量:28MW/蓄電池容量:100MWh
カウアイ島のピーク需要時に、全需要の40%もの電力を供給できる世界最大規模の蓄電システムを太陽光発電所に併設。Amptを活用してDC側に蓄電システムを配置し、総合充放電の変換ロスを低減。蓄電システムの構築に必要なコンバータなどの部材コスト削減も実現した。
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