ソニー初! 最新テクノロジ満載のEVコンセプトカーが誕生! 高度な自動運転機能も搭載
2020/03/06
アメリカのラスベガスで開催された最新エレクトロニクス見本市で衝撃のデビューを飾り、世界中のエンジニアを驚かせたのが『VISION-S』。ソニーがサプライヤー企業とともに開発したEVコンセプトカーで、安全で快適な自動運転と車内エンタテインメントを実現するために、最新のテクノロジーが満載だ。
ソニーがサプライズで発表した
『VISION-S』
日本時間の1月7日、ソニーは、ラスベガスで開催された「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2020」のプレスカンファレンスにおいてEVコンセプトカーをサプライズ発表。詰めかけた報道陣を驚かせた。お披露目したのは『VISION-S』と命名したキュートな4ドアクーペだ。
このEV開発プロジェクトを主導したのは、ソニーのAIロボティクスビジネスを担当する部署だと言われているが、高い技術力を持つソニーでも自動車を造ることは容易ではない。そこで、車両開発の分野で高い評価を獲得しているオーストリアのマグナ・シュタイア社を筆頭に、ボッシュやコンチネンタル、ZFなどの大手サプライヤーが開発に関わったそうだ。
ボディサイズは、テスラのモデルSより少し小さい。このスタイリッシュな4ドアクーペにソニーは得意とするカメラやセンサーなどを提供し、サプライヤーとともに魅力的なEVに仕立てた。その特徴は、33個ものセンサーを搭載し、5Gネットワークによるモビリティ技術を駆使して高度な自動運転を実現したこと。市販する予定はないというが、今後の発展と進化が楽しみなEVである。
ソニー初のEV、VISION-Sは200kwのモーターをフロントとリアに搭載し、最高速度は240km/hに達する
水平基調の広がり感のあるインパネ。映像とサウンドに力を入れ、自動運転時は動画コンテンツも観られる。
4人乗りで、全席に独立シートスピーカーを装備。それぞれが観たいコンテンツへ同時にアクセスすることも可能だ。
取材・文/片岡英明
SOLAR JOURNAL vol.32(2020年冬号)より転載