中国ではイチゴ・上海ガニも!営農型ソーラーで育てる
2016/10/27
営農型ソーラーを取材中、「中国の方が日本よりも一歩進んでいる」という話を聞いた。中国を代表する2社に聞いてみると、意外や意外、果物や魚介類まであるという。営農型ソーラーでどんなものがどんな環境で育てられているのか。
太陽の恵みに感謝♪
おいしい果実が採れた!
世界第3位の太陽電池モジュールメーカーのジンコソーラーが、2014年に中国・江蘇省で15MWの営農型ソーラープロジェクトを始めました。発電所はもともと砂が多い荒地。農業経営専門家の指導の下、ブルーベリーやイチゴ、ナツメの木を植えました。果実を収獲し、また土壌に肥料をやって別の農作物を植えます。そうして土壌が肥沃になれば、より高い利益を得られる農作物が植えられるようになるということです。
これこそ中国流営農型ソーラー
上海ガニが今日も大収穫!
中国・江蘇省にあるテルサン・ソーラーの工場からクルマで5分ほどいった先にある、「魚地水面ソーラー発電所」。もともとこの地域は、「魚と米のふるさと」と呼ばれており、米作りや上海ガニや淡水魚の養殖が盛ん。上海の高層ビルの風景とは違い、池や田んぼが美しい田園風景が広がっています。9.8MWの太陽光発電システムの下には、秋に上海ガニが穫れ、ほかに淡水魚、食用の青ザリガニが穫れる池が広がっています。
取材・文/大根田康介
※『SOLAR JOURNAL』vol.14 より転載