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中部電力ミライズと一条工務店、新築住宅の太陽光・蓄電池の導入資金をサポート

中部電力ミライズと一条工務店が、新築住宅への太陽光と蓄電池の導入資金をサポートする「カナエルソーラー 」を始めた。顧客は初期費用なく太陽光と蓄電池を導入でき、自家消費量に応じたサービス料金を支払う。太陽光と蓄電池導入の初期投資というハードルを取り払うユニークなサービスだ。

太陽光と蓄電池の設置費用を負担
10kWの太陽光なら約202万円

1月17日、中部電力ミライズは、一条工務店で高気密・高断熱の新築住宅を購入する顧客を対象に、太陽光発電と蓄電池の初期費用をサポートするサービス「カナエルソーラー」を開始した。北陸エリア・四国エリア・沖縄エリアを除く地域が対象で、加入条件は契約者や同居者が満60歳未満であることや発電出力が10kW未満であることなどだ。

「カナエルソーラー」では、中部電力ミライズが太陽光発電と蓄電池の設置費用に相当するサポート資金を顧客に支払う。顧客は太陽光による自家消費量に応じたサービス利用料金を毎月支払うとともに、余剰電力を同社へ譲渡する。契約期間は15年間で、サービス利用料金は基本料金と従量料金で構成される。

顧客へのサポート資金の支払いは住宅の引き渡し前に行われる。中部電力ミライズによると、サポート資金は太陽光パネルの容量が10kWの場合、約202万円になるという。顧客は、太陽光や蓄電池の初期費用の負担が軽減されることに加え、停電などの災害時にも自宅で発電した電気を使うことができるメリットがある。

対象は一条工務店の「超ZEH」
一次エネルギー収支をゼロ以上に

「カナエルソーラー」の対象となる一条工務店の「超ZEH」は、省エネルギーセンターが主催する2021年度 省エネ大賞・省エネ事例部門 ZEB・ZEH分野で経済産業大臣賞を受賞した。ZEB・ZEH分野は同年度から新設された。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、ゼッチ)は、年間の一次エネルギー消費量の収支をゼロにすることを目指す住宅だ。断熱性能が高く、発電設備や高効率な設備を導入するため、建築予算が上がってしまうことが課題とされている。

一条工務店はこの課題に対し、住宅部材の内製化や施工の合理化によってリーズナブルに「超ZEH」を提供できる体制を実現した。「超ZEH」では、一次エネルギー収支がゼロもしくはプラスになるとされている。

DATA

中部電力ミライズ株式会社プレスリリース


文:山下幸恵(office SOTO)

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