東京の狭小住宅にも置ける!エクソル渾身の高電圧モジュール わずか2枚でパワコン起動!
2023/02/07
狭い屋根へはもちろん、少枚数でも設置できる高電圧マルチ・パフォーマンス・モジュール「VOLTURBO」(ボルターボ)。「日本のすべての屋根に太陽光を載せたい」との思いで商品化にこぎつけたエクソルがその可能性を語る。
全セルの直列接続で電圧UP
寄棟屋根の搭載量も倍増!
エクソルが満を持して発売した「VOLTURBO」は、公称開放電圧49・80Vと一般的な住宅用太陽電池モジュールより電圧が高い。72セルすべてを直列でつないだことで、通常の約2倍の開放電圧・動作電圧を生み出す。最少2枚でパワコンの起動電圧に達するため、これまで設置を諦めてきた屋根にも置けるようになった。これが高電圧マルチ・パフォーマンス・モジュールと呼ばれるゆえんだ。
「VOLTURBO」の開発秘話を明かすと、同社の「すべての屋根に太陽光を載せたい」という信念に端を発する。通常、モジュールを4枚ほど設置できなければパワコンを起動できないため、狭小屋根の場合は太陽光の導入を断念するケースもある。そこで同社は、パワコンの起動電圧を下げるなど試行錯誤した結果、モジュールの電圧を上げるというアイディアをひらめいたという。「セルを直列につないで電圧を上げることを製造委託先に提案すると、その日のうちに試作品ができあがったのです」と開発・技術部長の田中正雄氏は振り返る。
狭小屋根に設置できることに加え、従来の寄棟屋根などの設置できなかったスペースに置けるようになることも「VOLTURBO」の大きなアドバンテージだ。例えば、以前は1・65kW
ほどしか載せられなかった屋根でも「VOLTURBO」なら2倍の3・3kW搭載できるという。商品本部長の薄井陽一氏は「日本の住宅向けに幅768mmを実現し、従来品と同等の価格帯を維持する考えです。1Wでも多くの太陽光を載せるために『VOLTURBO』を選んでいただきたい」と意気込む。
従来サイズの寄棟屋根の場合、少枚数から導入でき、これまで設置できなかった屋根面にも設置できるため、搭載量がアップ。
複雑な形の屋根など、屋根面積が狭い場合。最少2枚からパワコンを起動できるので、狭小住宅などに太陽光を導入する際にも最適だ。
PROFILE
株式会社エクソル商品本部長
薄井陽一氏(右)
開発・技術部長
田中正雄氏(左)
株式会社エクソル
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文:山下幸恵(office SOTO)