ゴルフ練習場屋根への施工事例を大公開! GoodWeのトータルソリューションで実現
2025/04/10

GoodWeは、耐荷重の問題をクリアして、産業用向け超軽量モジュール「Galaxyシリーズ」をゴルフ練習場の屋根に導入した。最新の施工事例について、Energy Linkの青栁福雄社長とGoodWe Japanカントリーマネージャーの伊里奇氏が語り合った。
メイン画像:発電した電気はゴルフ練習場で自家消費する。試算通りの効果が出ているという。提供:GoodWe
耐荷重の不足が問題で
太陽光発電の設置を再検討
電気料金の低減や二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けて、建物の屋根に太陽光発電を設置したいというニーズが高まっている。しかし、中には建物の耐荷重の不足が問題となって、屋根への太陽光発電の設置を断念するケースが少なくない。エネルギー全般についてのコンサルティング事業を行っているEnergyLink(エナジーリンク)の青栁福雄社長も、そうした課題を抱えていたという。
青栁 神奈川県横浜市のゴルフ練習場のお客さまから、「屋根に太陽光発電を導入したい」というご要望をいただいて、検討していました。しかし、打席がある建屋は前面に向けて開放されています。前方に柱がないので、通常の建物と比べてどうしても耐荷重が低くなります。当社は、太陽光発電の導入にあたって安全性を最も重視しているので、さまざまな検討の結果、耐荷重の不足がボトルネックとなって、一旦は提案を断念しました。
伊 青栁さまがそうした課題を抱えていらっしゃることを知り、GoodWeの産業用向け超軽量モジュール「Galaxyシリーズ」をご提案しました。高効率のN型TopConハーフセルを採用しており、重量は最も軽いもので9.3kgです。最大の特徴は、表面が樹脂ではなく、厚さ1.6mmの強化ガラスでパッケージングされていることです。長期間にわたって紫外線にさらされても高い耐久性を発揮し、発電量と製品寿命に影響を及ぼしません。
産業用向け超軽量モジュールの「Galaxyシリーズ」。提供:GoodWe
青栁 伊里奇さんとは以前から知遇を得ていたのですが、Galaxyシリーズをご提案いただいて「これだ!」と思いました。N型TopConタイプのため、薄型・軽量化モジュールであっても、しっかりとした発電効率が期待できますし、表面がガラスなので、一般的なモジュールと同程度の耐久性が見込めると考え、お客さまへ提案することにしました。
フレームレスの施工方法から
金具までトータルで提案
施工スタッフは事前にGoodWeから金具の取り付け方などのレクチャーを受けた。提供:GoodWe
青栁氏の提案は採用され、「Galaxyシリーズ」をゴルフ練習場の屋根に搭載することが決まった。GoodWeにとって、新製品の「Galaxyシリーズ」の施工は日本で初めてのことだったという。
伊 まず、モジュールの配置を決め、固定する金具を選定するため入念な現地調査を行いました。今回は、フレームレスタイプの製品をご採用いただいたので、施工会社の方々に向けて、施工前にフレームレスモジュール専用の金具を使った施工方法などについてのトレーニングをさせていただきました。また、パワーコンディショナのSMTシリーズ、遠隔監視システムの「EzLogger3000C」をトータルでご提案して、これらの接続方法などについても施工会社にレクチャーいたしました。
青栁 薄型・軽量化モジュールを施工したことがないスタッフもいたのですが、事前にトレーニングをしていただいたことでスムーズに施工できました。どの金具をどのように設置するかという基本的なところから提案していただいたことが良かったと思います。使用前自己確認でも、必要なデータをすぐに提出していただいたので助かりました。
伊 GoodWeは、すべての製品の設計、開発、製造を一貫して自社で行っています。そのため、使用前自己確認に求められる細かいデータもすぐにご提示することができます。今回、施工に携わる方々がどのような点に疑問を感じているかを知ることができたので、今後は施工マニュアルなどにも反映していきたいと考えています。
「すべての建物を発電所に」
ヒートポンプの提案も強化へ
GoodWeはパワーコンディショナのSMTシリーズ、遠隔監視システムの「EzLogger3000C」のトータルソリューションを提供した。提供:GoodWe
青栁 これまで、建物の耐荷重の不足が原因となって、太陽光発電の設置を諦めたお客さまもいらっしゃいました。GoodWeの「Galaxyシリーズ」は、こうしたお客さまにも提案できると考えており、ビジネスチャンスが広がると思います。電気料金の低減やCO2排出量の削減に取り組んでいるお客さまに向けて、さらなる提案につなげていきたいと考えています。
伊 建物の耐荷重の問題は、太陽光発電の導入拡大のための大きなハードルの一つだと思います。GoodWeは「すべての建物を発電所に」というビジョンを掲げており、発電、変電、蓄電に加えて、熱交換という観点からトータルのソリューションを提供しています。今後は、「Galaxyシリーズ」をはじめとする太陽光モジュールや、パワーコンディショナ、監視システムに加えて、ヒートポンプ式空調なども提案に織り込み、トータルソリューションをさらに強化していきます。
PROFILE
株式会社Energy Link
取締役COO
青栁福雄氏
大手電力会社での業務経験を活かして、エネルギーに関するさまざまな国家プロジェクトに携わってきた。2019年にEnergy Linkを創業し、コンサルティングに加えて、分散型電源の導入・利活用に取り組んでいる。(提供:Energy Link)
問い合わせ
GoodWe Japan株式会社
〒103-0024
東京都中央区日本橋小舟町8-6 H1O日本橋小舟町6F
TEL:03-6231-1232
GoodWe Japan株式会社
執行役員社長 カントリーマネージャー
伊里奇氏
取材・文:山下幸恵(office SOTO)
SOLAR JOURNAL vol.53(2025年春号)より転載
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