脱炭素

パリの高級ホテルはエコシフト! 使用するお湯の半分を太陽光発電で沸かせる

フランスは、世界の中でも地球にやさしい国。そんなフランスのホテルのトレンドは、いかにエコにシフトするか。フランスの首都・パリにオープンする5つ星ホテルのエコなポイントを見ていこう。

メイン画像:屋上に面した部屋からの景色は緑が広がり、ここがパリのど真ん中だとは思えない。 ©Madame Rêve

太陽光発電を湯沸かしに利用
環境負荷抑制が1つの価値観に

これからのホテル選びは「環境」がキーワードだ。パリで新規オープンするホテルはいかにエコにシフトするかがトレンドとなっている。2021年10月にパリ中心部ルーヴル中央郵便局の建物内に新しくオープンした5つ星ホテル「マダム・レーヴ」もその1つ。ルーヴル中央郵便局の建物は2005年から改装工事のため閉鎖していたが、昨年より順次施設が開館。マダム・レーヴも話題のホテルとして開業した。

同ホテルが思い切ったのは通常ホテルで大量に使用される「お湯」である。使用するお湯を沸かすエネルギーの半分は屋根に設けたソーラーパネルからの発電で補うほか、5つ星ホテルとしては例外的にバスタブの数を制限した。設備面などに加えて、どれだけ地球に負荷をかけない配慮がなされているかということが滞在先選びの新しい価値観として加わりつつある。


ルーヴル通りから見上げると上部にソーラーパネルを確認できる。 ©Yukinobu Shuzui

HP:Hôtel Madame Rêve


文:守隨亨延

SOLAR JOURNAL vol.41(2022年春号)より転載

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