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“カーボンニュートラル”に向けた欧州の2つの取組み

最新のソーラー技術で世界を変える! 今回は2030年までのカーボンニュートラルに向けて、新たな取組みをはじめた、イギリスとフランスの事例を紹介する。

上の写真:市内ピカデリー・サーカス駅とリージェント・ストリート
©visitlondon.com/Antoine Buchet

運行は全て再生可能エネルギー
ロンドンが目指す未来の交通

ロンドン交通局が地下鉄の使用電力を再生可能エネルギー化させる市場テストを始めた。ロンドン交通局は、毎年1.6TWh(43.7万戸相当)を使う、ロンドンでもっとも大きな電力消費者だ。地下鉄だけで1.2TWhを消費している。

ロンドンのカーン市長は、2030年までにロンドンの列車網をゼロカーボンとする公約を掲げている。市内鉄道網の再エネ化は、カーボンニュートラルに向けた大きな一つのステップだ。

自分のエネルギーは自分で作る
仏の空港がソーラーパーク建設


シャルル・ド・ゴール空港にある「ソーラーファーム」の様子。
©Groupe ADP

パリ・シャルル・ド・ゴール空港などを運営するADPグループは、2030年までのカーボンニュートラル(二酸化炭素ネット排出量をゼロ)に向けて、フランス国内3ヶ所にソーラーパークを建設する。

40ヘクタールの敷地で年47GWhを生産。これはパリ3空港の電力の10%を占め、照明設備の約半分にあたる発電量だ。稼働は2021年。同社は自らの需要を補うためにソーラーパークを建てるフランスで最初の会社となる。


文/Yukinobu Kato

SOLAR JOURNAL vol.34(2020年夏号)より転載

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