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風力発電設備、JIS改正のポイントは? 日本は国際規格よりも厳しい

2017年に改正された、風力発電設備のJIS規格。安全性について最大限考慮されており、その基準は国際規格よりも厳しい。今回は、新たに盛り込まれた「騒音測定方法」なども含め、JIS改正のポイントを解説。

前記事:「台風20号で淡路島の風車が倒壊、日本の風車は果たして”危険”か?」はコチラ

2017年にJIS改正
国際規格より厳しい日本仕様

JISに関しては、これまでIEC(国際電気標準)に準拠して定められてきた。しかし、これも2017年には改正され、日本の厳しい風況に対する安全性規定(設計要件)や、騒音測定方法などが新たに盛り込まれた。JIS改正の主なポイントは以下の通りだ。

設計要件

① 日本の台風、複雑な地形に起因する乱流などの厳しい環境を考慮した風車のクラスを設定し、風速や乱流カテゴリの値を規定。
② 安全性向上のために、通常時や輸送時など、場合ごとに適用すべき荷重の部分安全率を明確化。
③ 風力発電システムの設置場所の地形的複雑さについて、評価手順を明確化するとともに、複雑度指標を定義。

騒音測定方法

① 規格の適用風速範囲について、これまで風速6m/s〜10m/sであったものを、すべての風速に拡大。
② 騒音測定に必要な風速の求め方について、風車の発電出力から風速を求める方法に加えて、その出力曲線の適用範囲外の風速の場合には、風車上部の風速計による測定値から推定する方法を規定。
③ 暗騒音(風車停止時の騒音)を測定する時の風速について、風車とは別に建てた風況観測塔において実測した風速を用いて風車における風速を算出する方法を明確化。

なお、風力発電に関するJISには、上記以外にも次の7規格があり、適宜見直しが図られることになっている。〈風力発電用語〉〈発電用風車の性能試験方式〉〈小型風車の設計要件〉〈系統連系風車の電力品質特性の測定および評価〉〈風車の適合性試験および認証〉〈雷保護〉〈洋上風車の設計要件〉。

社会から信頼される電源に
古い風車の安全対策も急げ

風力は太陽光と並ぶ再生可能エネルギーの中軸だ。再生可能エネルギーを日本の主力電源とするためには、風力発電にも一層の普及拡大が求められる。そのためには、とにかく社会から信頼される電源であることが大切だ。

新設の風車において今後とも安全性を追求し続けるのはもちろんのこと、古い風車に関しても補強工事等の対策を急いでほしい。周辺住民の不安は、速やかに払拭していかなければならない。風力発電のより健全な発展に向けて、地域社会との共生が、ますます重要なテーマになっていくことは間違いない。


取材・文/廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.27(2018年秋号)より転載

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