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宇宙開発の最高責任者のプロがつくった太陽光パネル

宇宙開発での高い技術力を背景に、太陽光発電事業で存在感を増す中国の航天機電。その成長を支える陰に、中国国家で宇宙開発分野の最高責任者まで務めた、1人のプロフェッショナルがいた。

中東最大の工場が完成
宇宙を熟知し地上用へ

1960年代から人工衛星などの宇宙開発を手がけ、この分野で強い存在感を示しているのが、航天機電の親会社である中国航天科技集団だ。人工衛星の電源である太陽電池の開発や生産を皮切りに、今では太陽光パネル、発電プロジェクトの開発、EPC、O&Mまで一貫して太陽光発電システム開発に取り組んでいる。航天機電の太陽光パネルの年間生産能力は1.8GWに達する。

最近では、トルコのインスタンブールに新工場が完成し、2017年はセルを年間300MW、パネルを年間600MW、生産開始する予定だ。中東では最大の太陽光関連工場という。
そんな同社の上席技術官である張忠衛氏は、1964年生まれで、大学では半導体物理学を学んだ。

「この専門のために生まれてきた」と自覚した張氏は、1985年に大学卒業後、2008年まで、中国における衛星、宇宙船、スペースステーションなど、多くの宇宙関連設備の重要な電源開発にたずさわってきた。専門分野一本で歩んできたエキスパートだ。2000年以降、張氏は太陽光発電の普及を推し進めるため、民間用の太陽光発電技術開発に軸足を移してきた。

「宇宙と地球の地上ではまるで環境が違います。宇宙ではマイナス100℃からプラス100℃の温度差があります。太陽光の照射量も違いますし、何より湿度がありません。そうした宇宙における太陽光の特性を熟知した上で、地上用の太陽光発電の製品開発を進めています」と張氏は話す。

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