編集部からのお知らせ

「過積載」の規則一部改正。パブコメ1000件の影響も

太陽光発電でトレンドとなっている「過積載」。平成29年8月31日に、「事後的過積載」に対して調達価格変更の制約を設ける省令等が公布・施行された。これは、『規模が大きいほど有利になってしまい不公平である』などのパブリックコメントを参考に、改正案に修正がなされたものだ。

国民負担軽減が狙い

「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法施行規則の一部を改正する省令等」が、平成29年8月31日に公布・施行された(資源エネルギー庁)。今回の改正は、太陽光発電業者が、FIT認定を受けた後に太陽電池パネルを増設し、パワーコンディショナの定格出力を超えて搭載する「事後的過積載」について、調達価格の変更という一定の制約を設けるものである。

寄せられたパブリックコメントは1000を超えており、それらの中には、実際の省令案の変更につながったものもある。具体的には、改正の対象となる発電規模に関して、コメントに基づいて変更が行われることになった。

コメントを受け適用範囲修正

変更例としては以下のような点がある。原案では「3kW未満もしくは3%未満の変更(「増加」の場合)を(今回の変更の対象から)除く」となっていた点に対して、“「3kW未満もしくは3%未満の変更を除く」ということでは、規模が大きいほど有利になってしまい不公平である。”とのコメントが寄せられた。この指摘を受けて、改正案が「3kW未満かつ3%未満の変更の認定を除く」に修正された(強調編集部)。10kW未満の設備は対象外。

※「減少」の場合は20%未満

パブリックコメントに関しては、以下のURLから全結果を見ることができる。
パブリックコメント:結果公示案件詳細

パブリックコメントが法案に影響を与えることも多い。積極的に参加をすることが望まれる。


文/慶尾六郎

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 積水化学工業がペロブスカイトを量産化! 2030年にはGW級の製造ライン構築を目指す...
  2. 【補助金】住宅の省エネ基準適合義務化 国の新たな補助金・支援制度まとめ...
  3. 【EMS専門家が監修】系統用蓄電池のビジネスモデル、他社に差をつけるためのEMSの基礎知識...
  4. AI・データセンターのRUTILEAが蓄電所に参入。HUAWEIの蓄電システムが選ばれた理由とは?...
  5. 【環境省】脱炭素先行地域に7提案を追加選定、全国40道府県88提案に
  6. 【参加受付中!】2025年6月10日(火)「第34回PVビジネスセミナー」
  7. 第7次エネルギー基本計画を閣議決定 太陽光の比率を 23~29%程度に変更...
  8. 【北村さんコラム】花開くか、系統用蓄電池ビジネスの未来
  9. HUAWEI 新型蓄電システム、3機種を一挙公開 産業用・住宅用ともに「安全性」を徹底追求...
  10. 【FIT/FIP大幅改正①】初期投資支援スキーム、始動! 屋根設置太陽光に追い風!!...
広告お問い合わせ 太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.53 | ¥0
2025/4/10発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ