注目キーワード

編集部からのお知らせ

全国に広がる木質バイオマス発電! 一覧地図を大公開

木質バイオマス発電の普及は日本でも進み、その未来には大きな可能性が拡がっている。今回は森のエネルギー製作所が作成した「木質バイオマス発電所一覧地図」をご紹介。

大規模な発電所は臨海部に集中

森のエネルギー研究所がまとめている「木質バイオマス発電所一覧地図」を見れば、バイオマス発電所が全国に拡がっている状況が一目瞭然だ。ページ下の上図が2017年月末時点のもの、下図が2年前の状況。たった2年でも違いは大きい。2012年月のFITスタート以降、バイオマス発電の普及にも火が着いたわけだが、その勢いには凄まじいものがある。

前出研究所の代表取締役である大場龍夫氏は、「ここで注目してほしいのは、大規模な発電所が一部の臨海部に集中していること」だという。大規模な発電所は、そのほとんどが燃料となる材を海外からの輸入に頼っている。そのため、大型船を着けやすい場所に大規模バイオマス発電所はつくられてきた。古くからコンビナートのある場所に、いまでは多くの大規模バイオマス発電所が建ち並んでいるという。

しかし、今後は「大規模な木質バイオマス発電所を新たに計画するのは難しい」とのこと。建設できる場所が減ってきていることもあるが、最大の理由は、既にFIT認定を取得している大規模案件が国の想定をはるかに超えているからだ。これからは、海外の燃料材に依存しない小規模のバイオマス発電に注目が集まっていきそうだ。

*2012年7月FIT制度施行後に稼働開始・稼働予定箇所のバイオマス発電所の近況。
*炭等との混焼を行っている場合は、木質バイオマス燃料のみの比率を推計して出力規模を掲載している。

 

Profile

大場 龍夫

森のエネルギー研究所 代表取締役


取材・文/廣町公則

『SOLAR JOURNAL』vol.23より転載

 

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. コーポレートPPA、新会社設立が相次ぐ 異業種から参入も
  2. 【参加無料】10月6日(金)「第27回PVビジネスセミナー」~ 国の政策動向と蓄電池・PPAの先進事例 ~...
  3. EV充電器からチャージできるNEW蓄電池、登場!電気代0円も可能に!
  4. 経産省、蓄電池供給網の強靭化に重点配分 2024年度概算要求
  5. 発電側課金、全国の年間合計額は3856億円。この秋にも正式な課金単価発表へ...
  6. 川崎市が自治体新電力設立 オンサイトPPAも検討
  7. これが日本最大の風力発電所だ!出力80MW/年間発電量1億5000万kWh
  8. 「雑草」がエネルギー源に!? 名城大が発電を実演
  9. 2022年度からの「オンライン代理制御」で何が変わる?  低圧含め5エリアで開始か...
  10. 「ノンファーム型接続」とは? 再エネ拡大のカギ握る送電ルール見直し
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.46 | ¥0
2023/7/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ