大手架台メーカーが語る! EPC海外進出の展望
2018/04/05
ドイツ、アメリカ、カナダ、中国、南アフリカに製造拠点を置き、日本では7000件、2GW以上の設置実績を持つ架台メーカー、シュレッター・ジャパン。世界中で認知度の高いグローバル企業が考える『今後の太陽光業界の展望』について、代表のドミニク氏にインタビュー。
FIT価格低下も
世界的に見ると最も高水準
架台の視点でお話しをすると、FITが下がって厳しいというのをよく聞きますが、世界的に見れば、日本はいまだに世界で最も高い水準にあります。今より下がり、競争入札になったとしても、我々の本拠地があるヨーロッパに比べると採算性はまだ良い方です。日本には積雪や台風といった特有の気象条件もありますが、それでも当社の架台は十分な競争力があるでしょう。
当社は創業が1968年で、1996年から架台を造っており、専業の架台メーカーとしては最も長い歴史があります。他社からよく20年保証の製品などが出ますが、実際に20年以上の経験がある唯一のメーカーだと思います。その分、長い年月を耐え抜いてきた高性能な架台を実績として残しています。
土地条件に合わせた
柔軟な対応がカギ
また、モデルチェンジもスピーディーです。日本国内ではゴルフ場や塩害の多い地域など、他国にはない厳しい条件がありますが、それでも大小合わせて7000件以上、2GW以上設置してきました。
さらに、グローバル向けの供給能力があります。日本のEPCなどはこれからの時代、東南アジアなどに進出していこうとしていますが、我々は世界中に拠点があるため、皆さんにとって海外進出をお手伝いできる数少ない架台メーカーだと思います。
DATA
シュレッター・ジャパン株式会社
代表取締役
ドミニク・グリュッツナー氏
取材・文/廣町公則 文/大根田康介
SOLAR JOURNAL vol.24より転載