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「フィルム型蓄電池」を積水化学工業が生産強化!

積水化学工業が、フィルム型蓄電池の生産設備を増設することを決定した。高安全・長寿命・高容量を同時に実現し、さらにコンパクト。2019年問題も迫る今、この事業はどう展開していくのだろうか。

増設される設備では
約1万棟分を生産

積水化学工業株式会社は、連結子会社のエナックス株式会社中部事業所(愛知県常滑市)において、約40億円を投じ、住宅向けを中心としたフィルム型リチウムイオン電池(フィルム型LiB)単電池の建屋・生産設備を増設し、生産能力を増強することを決定した。

生産設備の稼動は2019年度下期(2019年10月~2020年3月)を予定しており、稼動後のフィルム型LiBの生産能力は、約1万棟分となる。

フィルム型LiBは、高安全・長寿命・高容量を同時に実現できる。同社は、競争力があるこの事業を次代の成長を担う戦略事業として位置付け、2017年に住宅向け製品の発売を開始。京セラ株式会社が販売する住宅用蓄電システムを構成する電池ユニットに搭載され、同システムをセキスイハイム商品にも採用したのだ。

電池ユニットは、大容量かつコンパクトで、室内設置も可能で長寿命が期待できると好評を得ている。

車載向けフィルム型LiBの
開発体制も強化

2019年には、余剰電力買取制度の適用が終了する太陽光発電システム搭載住宅が生じ始め、以降増加が見込まれる。住宅で発電した電気を有効活用するために、蓄電池の需要が拡大するだろう。

積水化学工業グループは、過去に販売されたセキスイハイムにおいて18万棟以上(2016年12月末時点)のPV搭載の実績があり、これらの需要にも応えるべく製品バリエーションの拡大・拡販を進めていく。

さらに、一貫生産体制を構築して生産効率を向上させるため、同社つくば事業所とエナックス中部事業所に分散していた生産工程をエナックス中部事業所に集約。その集約にあわせて、同社つくば事業所では、車載向けフィルム型LiBの開発体制を整備・強化していく考えだ。

DATA

問い合わせ:積水化学LBプロジェクト
TEL:03-5521-0835

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