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小型・木質バイオマス熱電併給システム、欧州主要メーカーが集結!

URBASの全自動運転システムを
本格展開/コーレンス

コーレンスは、オーストリアのURBAS(ウルバス)製品を取り扱う。URBASは地域熱供給や熱電併給プラントにおいて、オーストリア本国をはじめヨーロッパ各国で多くの導入実績をもつ。日本での実績はまだ少ないが、発電出力250kWのシステムを主力製品として、営業活動を強化していく方針だ。バイオマスエキスポ2018には、オーストリアからURBAS社の代表・URBAS氏が駆けつけ、同社システムの優位性をアピールした。

URBASのプラントは全自動運転が基本であり、タールの発生も少ないので、長時間の連続運転も可能となっている。同社のサービスパッケージには、設備の据え付け指導およびオペレーターのトレーニングが含まれ、スタートアップ後にも信頼できるサポート体制が整っている。日本進出にあたっては、日本から送った杉材等での実証実験を重ねており、日本の燃料を使っても安定した結果が出せることは確認済みだということだ。

「バイオマスエキスポ2018」コーレンスのブースにてURBAS氏

世界随一の実績を誇るSpanner、
ソフト支援も充実

Spanner(スパナ―)は、ドイツSpanner Re2 GmbH社の日本法人。世界各国に約700基の導入実績をもつ木質バイオマス熱電併給装置のリーディングカンパニーだ。発電出力45kW~1MWの幅広いサイズの小型プラントプロジェクトを、現在15ヶ国で展開している。同社プラントは、導入から運転開始後に必要なことまで、すべてがパッケージになっているのが特長だ。

日本仕様標準構成は、木質切削チップ乾燥機・木質バイオマスガス化装置・木質ガス熱電併給機・電力系統接続用電気設備・木質チップ搬送などのハード面から、電力会社接続協議代行・経産大臣設備認定申請代行・電気事業法等手続き代行・初心者オペレーター研修などのソフト面まで多岐にわたる。

「バイオマスエキスポ2018」Spannerのブース

バイオマスの地産地消で、
地域経済の活性化を!

ここに見た各社のシステムは、いずれも電気と熱を同時に生み出す木質バイオマス熱電併給装置だ。森林資源を無駄なく使う有効な手段になることは間違いない。木質バイオマスエネルギー利用は、これまで放置されてきた間伐材などの林地残材をお金に変え、森林を整備することにつながる。木材をチップやペレットに加工する工場を作れば、地域に雇用を創出し、地域経済を活性化させることにも結びつく。

小型プラントであれば、大型プラントのように海外から燃料を輸入する必要もなく、地域でお金を回すこともできる。それぞれの地域特性に合わせた木質バイオマスエネルギー利用に期待が高まる。


取材・撮影・文/廣町公則

 

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